名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

VS!!―正義の味方を倒すには

タイトル:VS!!―正義の味方を倒すには(小説:電撃文庫)
作者  :いずみにしき:和泉弐式
絵師  :白羽奈緒
デザイン:?
編集  :?

熱い! そしておもしろい! 文句なし、赤枠オススメっ!

みなさんは特撮ヒーローものを見て一度はこう思ったことがありませんか?
「悪の組織の戦闘員って雑魚だよなあ。最初から怪人だけでもよくないか?」
この物語は、その疑問に対する一つの回答です。

主人公は悪の組織の戦闘員。正義の味方が出てくれば薙ぎ払われるだけの存在。そんな彼にはどうせ負けるという諦めしかない。
そんな彼に、とある重大な転機が……。

今までにも悪の組織側が主役の話をけっこう読んできましたが、これは非常に素晴らしい出来です。ぜひぜひ読んでみてください!

悪の組織アルスマグナに所属する戦闘員の21号・通称ニーイチは、他の戦闘員たちと違い醒めていた。どうせ正義の味方には勝てやしないという諦めがあり、決して戦いで無理をしない。
そんなある日、史上最強の怪人ジャバウォックが誕生したとの噂が流れる。そして戦闘員たちはミーティングに呼ばれ、重大な事実を告げられることになる……。

ニーイチは、普段の醒めっぷりがあるので逆にスイッチが入った時の熱さが際立ちますね。
怪人ジャバウォックとのやりとり、いつも口数が少なくでもニーイチのことを常に気にかけているジジこと22号との絆、戦闘員の隊長など、ああもうかっこいい……やばい……。

ネタバレっぽいことは極力回避して紹介しましたが、きっと読めばご満足いただけるのではないかと思います。これ1巻でもきれいに纏まってますがここはあえて続編を期待したいですね!


この作品の名台詞

「ヒーローが負ける瞬間ってどんなだろうな?」

→解説


「私たちは弱い。悔しいが、これは事実だ。これまで幾度となく正義の味方に挑み、蹴散らされてきた。英雄を倒すことも、怪人を守ることも叶わない。ただ生まれては消えていく――それが戦闘員だった。幹部たちに『創る価値がない』と言われたのも無理からぬことだと思う。だが――」
「私たちにも、意地がある。そうだろう?」

「そうだ! 私たちにも意地がある!」
「奴らに見せつけよう! 刻みつけてやるんだ、奴らの心に! 『私たちはここにいる』と!! これは戦闘員の誇りを賭けた戦いだ!」

→解説


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