名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

魔法少女地獄

タイトル:魔法少女地獄(小説:講談社ラノベ文庫)
作者  :あんどうはくり:安藤白悧
絵師  :kyo
デザイン:?
編集  :?

「魔法少女地獄」なんて大層なタイトルなので、どんな内容かと構えて読んでみたら……

魔法少女もののパロディでした。
より正確には魔法少女っぽいもののパロディが根っこ、ですね。なお、作中にもパロディがかなり散りばめられています。ただし元ネタは違うところから引っ張られてることも多いんですが。……たぶん、言ってることがイマイチわからないと思うんで後述します。
正統派の魔女が、魔法少女もどきに戦いを挑むという感じですが、とにかくパロディが多く、ついでSFを筆頭にパロディの元ネタが古いので、いろいろと人を選びそうな作品です。

主人公の高校生・三田村黒犬は、今日も悪に襲われていた。なぜか、ワルモノに襲われることが異常に多く、そこをいつも魔法少女に助けられている。そんなある日、黒犬は高校の先輩・長南雨衣佳に出会う。実は彼女は正当な魔女であり、とある目的のために黒犬に協力を依頼する。その目的とは「魔法少女絶命計画」だった!

魔女が、魔法少女に喧嘩を売る理由を筆頭に作品全体に流れるバカバカしい雰囲気のため緊迫感はそんなにありませんが、設定はそれなりにおもしろいです。ただ、明らかになんかのパロディとわかるのに、何のパロディかがわからないのでじれったくなることが実に多い。SFは比較的わかるんですが後は……うーん、昔の漫画ネタとかですかねえ?
正直、パロ抜きで読みたかったかな。


トラックバック

http://maijar.jp/?q=trackback/6332