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ミスマルカ興国物語 1

タイトル:ミスマルカ興国物語 1(小説:スニーカー文庫)
作者  :はやしともあき:林トモアキ
絵師  :ともぞ
デザイン:?
編集  :?

いつも通り!
困ったすちゃらか王子が国の留守を預かる間に国を揺るがす危機が発生、さて王子はどう決断する?というこの説明だけ見ているとコメディよりではあるものの割と王道のファンタジーに思えるのですが……作者の手にかかるとあら不思議、どでかいハッタリの効いた話になってしまったというわけですええ。

王国の危機にもかかわらず不真面目極まる王子の言動と、それだけにはとどまらないもう一つの顔の落差がすごい!
あ、あと漢らしすぎる第三皇女に惚れました(笑
なお、この作品ではじめて林トモアキ作品に触れるという方は単体でまったく問題なく楽しめますが、このノリが気に入ったらぜひ『お・り・が・み』『戦闘城塞マスラヲ』といった別作品もお読みください。いずれの作品も何らかの形で関わり合っていて、より一層作品世界を楽しむことができます。

追伸。
私は常日頃から林トモアキ作品の特徴について『大風呂敷』だと連呼していて、某所でもやはりそのような紹介をしたのですが、あとがきでも触れられてちょいとドッキリですよ? 幸いにも肯定的に書かれていてよかったよかった(笑


この作品の名台詞

「正直……生まれた頃より面倒を見てきたわたくしも、未だに決めかねているのです。殿下が、アホの皮をかぶったお優しい策士なのか。それとも……
単にお優しいだけの、今回に限り本当に偶然運を味方につけたただのアホなのか」
「でも……優しいことに変わりはないんですよね」
「張り合いが出ましたか」
「あ……は、はい。恥ずかしながら……
私、もっと一生懸命、王子にお仕えしようと思います!」
「ではそうなさい。ただのアホだったとしても、わたくしは責任を持ちませんよ」

→解説


「舐めるなよ帝国三番姫!!
こちらの罠に掛かっているということをまだ理解しないのか! それを試してやる!? 聞いたこちらが赤面するようなことをぬけぬけと!」
「なん、だと……貴様……」
「生き死にを聞いてやっているのはこちら側だということを忘れるな! こんな弱小国家に一人残された、死ぬしか能のないイカレた大虚けと! 全帝国国民の期待と羨望を一身に負って立つ自分自身とを! 天秤にかける覚悟はあるのかと聞いている!!
……さあ。己の刃に聞いてみろ」

→解説


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from 愛があるから辛口批評! on 土曜, 2008/02/16 - 15:05

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from しばいてぃてぃ on 木曜, 2008/02/14 - 15:33

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