名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

戦場のエミリー―鉄球姫エミリー第四幕

タイトル:戦場のエミリー―鉄球姫エミリー第四幕(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :やなぎたまぞう:八薙玉造
絵師  :瀬之本久史
デザイン:?
編集  :?

鉄球姫との異名をとる、がさつで言葉遣いも乱暴でエロいと三拍子揃った札付きの問題児ながらも、王家の血筋を引く少女である重騎士・エミリー。
そのエミリーを主役に、特殊な金属を使った鎧で身体能力をブーストして戦い、たった一騎でも戦いの趨勢を左右しかねない存在・重騎士たちの血にまみれたアクションです。
たまにぬるい展開になるかと思ったら、あっという間に血みどろで死体量産する展開に戻ってしまうあたりがものすごく特徴的。
アクションとか死人が出る展開が苦手でさえなければおすすめ! 今かなり勢いに乗ってるシリーズです。

とにかく、普通だったら展開が読めそうなところでも、割と平気でメインキャラだろうが殺すので最後の最後まで読んでて気が抜けません。
お気に入りのキャラが助かると、「あーよかった……」と本気で胸をなで下ろしてしまうのは私だけではないと思います。
割と感情にまかせて動くことも多いのでじれったい部分もありますが、それも若さゆえ。
グレンはどうにも暴走癖が強い印象がありますが、かなりがんばってます!
前巻からの急転直下の展開&連戦なので、今回さすがにシリアス度が高いですが、それでもやっぱりエミリーのエロトークが出てくるのは、心底エミリーはエロが好き……なんだろうなあ。


この作品の名台詞

「でも、エミリー様。俺は取り返しのつかない失敗を……」

「貴様の失敗はいつものことだろ」
「一度失敗して、それだけで全てが終わるなら、妾はここに来なかった」
「取り返しのつかない失敗をしたのは妾の方だ」
「今度こそもう終わりだと思った。……だが、まだ妾にはやれることがあった。動かなければ、この手からこぼれ落ちるものを受け止めようとすることもできないと、教えられた。ロッティと、妾の護衛騎士に。……妾の『盾』にな」

→解説


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