名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

鉄球姫エミリー

タイトル:鉄球姫エミリー(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :やなぎたまぞう:八薙玉造
絵師  :瀬之本久史
デザイン:?
編集  :?

第6回スーパーダッシュ新人賞<大賞>受賞作。
ちょっと癖が強いですが、なるほど大賞受賞作なだけのことはありました。おすすめ!
後半、第三章に入ってからが本番です。
最初読み始めの時は、ひたすらアクションというか殺し合うだけか?と思いましたが……

読み人は選ぶと思われます。
なにしろ、主人公の鉄球姫であるエミリーはシモネタと暴言を吐きまくる、品位などどこかに投げ捨ててしまったような性格。
人死には出まくるし、拷問はあるし、ドラマはあるけどアクションが中心。
しかし、割とルール無用な格闘漫画なんかを気に入って読んでる人にはかなり高い確率でストライクでしょう。

それと、前半は作業のように人が死ぬ印象がありますが、後半になってからドラマが入り込んでくるのでとにかく後半まではお読みください。
まあそれでも合わない人は今回は残念だったということで。
あと、絵柄と実際の内容ではかなりどころか全くイメージ違うので注意してください。「萌え」じゃなく「燃え」の方です!
例えば前嶋重機とかその辺の絵柄が私の頭には浮かんできました。(読み終わってからは、これはこれでありだとは思いましたが)

ともあれ、非常に満足しました! 作者の次の作品は絶対買いますええ。


この作品の名台詞

「ウンコしたかったら、便所は外だからな。我慢するなよ」
「セリーナ、こ奴の首を刎ねろ」
「いきなり何なんだ!」
「やかましい、破廉恥髭が! 妾に向かって、ウンコとは何事だ! 妾はウンコなどせんわ! もっと、輝かしいわ! 光り輝き、貴様の瞳など焼き切るのだ」
「そこで怒るのかよ! だいたい、わけがわからねぇ!」
「姫様、先ほどの言葉は親切からの言葉ですが」
「断る! あれは、下品な目的で述べられた言葉に違いあるまい。この特殊性癖め。妾の方がどれほど特殊か思い知れ!」

→解説


「貴様ら、あれだな……。賊だな? 美しき妾の辛抱たまらん肉体を狙っての狼藉であろうが、相手が悪かったことを知れ!」
「いいか、よく聞け? 落ち着いて聞け。妾はそれはそれはもの凄いのだ。肉体の……主に乳の話だけでなく力の話だ。つまり、妾の一振りで貴様の頭など、粉微塵に砕け、明日は近所の小鳥が大喜びだ。だから、ひれ伏して死ぬか、逆らって死ぬか、好きにしろっ!」

→解説


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