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獅子は働かず 聖女は赤く あいつ、真昼間から寝ておる

タイトル:獅子は働かず 聖女は赤く あいつ、真昼間から寝ておる(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :やなぎたまぞう:八薙玉造
絵師  :ぽんかん(8)
デザイン:?
編集  :?

きましたああああっ! 鉄球姫エミリーのあのノリが帰ってきましたっ!
グロは抑えめで、エミリーよりも手を出しやすいです!

竜と鋼と魔女のファンタジー、そしてハイテンションなコメディ。
いやもうとにかく、まずはキャラクターの暴走ぷりが半端ないです。
主人公のユリウスはニートでめんどくさがりだし、サロメはどうしようもなく単純で残念な人だし、アンナに至っては基本人の言うことを聞いてない。
やっかいな人ばっかりなんだけど、こんなにも愛らしい!
黒枠おすすめで。

禍竜戦争による戦乱の傷跡がようやく癒えつつあるガルダ正統帝国。
そんな街角で聖職者見習いのアンナはこのところずっと青年からの視線を感じていた。きっと教会に相談事があるのに言い出せないに違いない!
かくしてアンナは青年を説得のために追跡する。
アンナさんは、一度こうだと思い込んだら人の意見など全くアウトオブ眼中だった……

こんなはっちゃけたノリでスタートしますけど、背景には戦乱社会、そして剣と魔法の世界がしっかりと控えてます。
キャラの熱さ、絶望からも立ち上がる強さなど見どころ満載。アンナの常軌を逸した真っ直ぐさが、あちこち間違いまくった末に唯一の正解を指し示す、そんなところも大きな魅力ですね。
ストーリーにまだまだ謎が多く、この先の展開が非常に気になります。


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from monumenta librorum on 火曜, 2011/09/27 - 00:44

聖職者見習いの少女が、自分を見詰めている青年に気付き、働かせようとするところから始まる話。オーソドックスなファンタジーになっている。この作者のことなので、設定も本格的で...