名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

夜と血のカンケイ。 2

タイトル:夜と血のカンケイ。 2(小説:電撃文庫)
作者  :まるやまひでと:丸山英人
絵師  :osa
デザイン:?
編集  :?

「べ、別にお前のことなんか何とも思ってないんだからな!」
「べ、別に貴方のことなんか何とも思っていません!」

うん、まあこの物語を簡潔に言うとこうなります。
”復讐”のためにひたすら健康的で禁欲的な生活を続け、吸血鬼にとって極上の血となった少年と、その極上の血を吸い続けるために少年の奴隷のような立場と化した吸血鬼の少女・夜音。
『強制的に血を吸うと味が落ちる』という理屈を使って、血を吸う側と吸われる側の立場を逆転させたのがポイントです。

そもそもの設定がひねくれてるわけですが、この手の物語の常として、お互い『復讐』『血を吸うため』という利益で繋がっているだけだったはずが、どんどん相手のことが気になりだしてます。
でも、お互いそれは認めたくないもんだから素直になれず、ツンツンしちゃうけれどでもやっぱりいざとなるとお互いのことが気になって気になって……

ツンデレは山ほど読んできましたが、両方ともここまでねじくれているのはすごいですね。ツンデレ好きならたまらない……の……か?
ああ、あと表紙じゃとてもそう見えませんが一応夜音は17歳です。吸血鬼の外見は当てにならないから、ロリでもいいんです! たぶん。


シリーズ一覧


作品一覧


トラックバック

http://maijar.jp/?q=trackback/4144