ログ・ホライズン1 異世界のはじまり
作者 :とうのままれ:橙乃ままれ
絵師 :ハラカズヒロ
デザイン:?
編集 :?
web上で大きな評判となり、こうして本の発売までこぎ着けたシリーズ。
大規模オンラインRPG「エルダー・テイル」の世界に3万人のゲーマーが閉じ込められ、その中での暮らしを余儀なくされる中、ギルドに所属せず一匹狼として活動していたシロエが、仲間と行動を開始するという物語。
最近大ヒットした「ソード・アート・オンライン」をはじめ、オンラインゲームの世界に入り込んでの戦いというのは最近よく見かける筋書きと言えますが、比較してみるといろいろと描写の差異があっておもしろいですね。
能力だけでなく、知恵で敵と渡り合う戦い方にも好感。おすすめ!
大規模オンラインRPG<エルダー・テイル>の12番目の拡張パックの導入初日、日本サーバーでゲームをプレイしていた三万人は意識をゲームの中に取り込まれてしまい、そのままゲーム内での生活を余儀なくされる。
微妙に齟齬のあるゲームでの身体、死んでも復活できる環境、味のない食事など、いかにもゲーム内世界といった描写ではありますが、ヴァーチャルではなく普通にPCの2D画面から俯瞰して遊ぶRPGに取り込まれるというところが大きく違うところ。
戦闘中に仲間のHPまで見ている余裕がないとか、プレイヤーキラーしなければ街の禁則事項に引っかからないので逆に無法を働くことも可能、といった独特の理屈付けがされているのが興味深いところです。
また、主人公であるシロエはレベル90、この世界では最高レベルを持ってはいても職業がエンチャンターという補助魔法に特化した存在なのがポイント。典型的な後衛で指揮をとるタイプなんですよね。この手の話だとたいてい主役は剣士系と相場は決まっているんで、そこら辺もおもしろいです。
戦い方も期待に違わず、知恵を駆使して仲間を有効に活用し有利に戦いを導くというやりかたなので、ソードアート・オンラインとの差異が際立ちます。ぜひ両方並べて読んでほしいところですね!
続きも非常に気になるところ。必ず続編も読みます。
作品一覧
『まおゆう魔王勇者 2忽鄰塔(クリルタイ)の陰謀』
『まおゆう魔王勇者3 聖鍵(せいけん)遠征軍』
『ログ・ホライズン2 キャメロットの騎士たち』
『まおゆう魔王勇者 4この手でできること』
『ログ・ホライズン3 ゲームの終わり(上)』
『ログ・ホライズン4 ゲームの終わり(下)』
『ログ・ホライズン5 アキバの街の日曜日』
『まおゆう魔王勇者 5あの丘の向こうに 特装版』
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