名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

まおゆう魔王勇者 4この手でできること

タイトル:まおゆう魔王勇者 4この手でできること(小説:エンターブレイン)
作者  :とうのままれ:橙乃ままれ
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

魔王と勇者が戦わず、手を取り合い世界の平和を目指し、彼らの考えに賛同する人間達と手を取り合い大きなうねりとなっていく群像劇。
ほぼ会話文だけで進められる独特な形式と、経済の要素が大きく入ったファンタジーです。

今回最大の特徴は……
戦争そのものよりもむしろその準備段階、特に補給にスポットライトが当たっています。
そして物語の根幹に関わる謎が……。
今回も安定しておもしろかったです。

中央諸国連合、対立する同盟、さらに魔族。
圧倒的な影響力を誇り、20万人という大兵力を動員した中央諸国に対抗する術はあるのか?
兵力的には明らかに劣る魔族や、同盟はそれぞれ起死回生のために戦力をかきあつめ、経済的な圧力をかけるなどあらゆる手段で対抗しようとするが……。

うーん、やはりこのシリーズに関しては実際の戦争になる「まで」のシーンが非常に熱いですね。物語は結末に向けて突っ走ってますが、大きな謎がいくつも残っているので果たしてどういう着地になるのか、目が離せません。


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