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電撃文庫……いや、ライトノベル中でも屈指の幼馴染みストである三上延さんの手による伝奇バトルものもこれにて完結。
まあ完結編であらすじをどういういうのもなんですので、代わりに雑感でも。
ネタバレというほどのこともないですが、5巻だけ未読の方は注意かな？

いやー、それにしてもシリーズ開始当初は、「とうとう幼馴染み主体の物語ではなくなるのか！？」という驚きがあったんですが……物語が閉じてみると、幼馴染みストの名は伊達ではなかったようで、きっちりと幼馴染みが主人公のハートをキャッチしていきました。
ちょっと今回はバトルが主体で、最後の余韻に浸りきれなかったのが少々惜しい気はします。
ただ、それはそれとしてシリーズを振り返ると……というか、この作者さんの作品はすべてそうなんですが、幼馴染み同士が、お互いに少しずつ相手を意識し、最後にはその人なしでは考えられないようになるまでの非常に微妙な距離感を描写するのがばつぐんに上手いですね。
ベタベタしまくりの恋愛ものが圧倒的に多い中、こういう描写をかける方は貴重なので次のシリーズにも期待しています。や、幼馴染みには拘っていないので普通のカップルでもいいんですが、またこの微妙な距離感を味わいたいものです。楽しみ～。

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