名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

ジョン平とぼくと3 ジョン平とぼくらの世界

タイトル:ジョン平とぼくと3 ジョン平とぼくらの世界(小説:GA文庫)
作者  :おおにしかがく:大西科学
絵師  :銀八
デザイン:?
編集  :?

ジョン平という役に立ちそうもない(笑)使い魔の存在で、一見ものすごくゆったりした癒し系に思えるのですが、実は魔法設定などが相当に作り込まれた独特な魅力を持ったファンタジーです。
日の当たる場所で陽素が生成され、それが魔法の素になるとか、「ランドセル。かえで。ろうそく。ぶどう酒。くじら」といった無意味な単語の羅列が魔法を発動させる呪文になっていたりといった設定が目を惹きます。
……逆に、そういうガチガチに濃いはずの設定を一気にのんびりムードに変えてしまう使い魔犬ジョン平の存在感がすごいのかも。
この巻でまずは一区切りということで、物語はきれいにまとまってますね。燃えとか萌えとかそういうわかりやすい特徴はないけれど、設定やこの独特のゆるさに魅せられたなら買いです。

百聞は一見にしかずということで、1巻発売時に先行公開された短編にリンクしておきますので気になったけどチェックしてない方はご利用下さい。
■ジョン平と一つの指輪:前編
■ジョン平と一つの指輪:後編

それにしても、女の子はいろいろ出てくるのに一向にフラグの立つ気配がないシリーズですねえ……まあ主人公に甲斐性がないのが一番の原因ではあるんですが。そういう意味でも既存作品とは明らかに毛色が違ってます。そこがまたいいんですが、恋愛沙汰が読みたい方にはじれったくてしょうがないかも(苦笑


この作品の名台詞

「おんなの、こ」
「おんなのこ、なかしちゃったよ、しげる」

→解説


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