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ジョン平とぼくと2 ジョン平と去っていった猫

タイトル:ジョン平とぼくと2 ジョン平と去っていった猫(小説:GA文庫)
作者  :おおにしかがく:大西科学
絵師  :銀八
デザイン:?
編集  :?

なんとも言えない味わいのあるファンタジー、それがジョン平とぼくとシリーズです。
2巻でもそのスタンスはまったく変わらず、明らか魔法の能力者としては劣った主人公の少年・重が、智恵を総動員してどうにか敵と渡り合っていくのが魅力。使い魔であるジョン平(大型犬)ののんびりしたしゃべりも独特な雰囲気を作り出してます。無敵のキャラが敵をばったばったとなぎ倒したり、少年がもてまくったりはしないので、極めて地味ですがそれでもおすすめしたいシリーズ。

魔法の修行では思う様に結果が出ず、女の子にもてるわけでもなく、精神的に鋼の強さを持つわけでもない重が、どう考えどう行動していくのか。
「ランドセル。かえで。ろうそく。ぶどう酒。くじら」こんな独特な呪文による魔法詠唱や、使い魔の存在など、とにかくどれをとっても味わい深いです。きとんと確立された独自の世界観を見たい方にぜひとも読んでほしいと思います。


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