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紅~醜悪祭 上

タイトル:紅~醜悪祭 上(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :かたやまけんたろう:片山憲太郎
絵師  :山本ヤマト
デザイン:?
編集  :?

すっかり九鳳院家の少女・紫との甘い日常(微妙に違う気もするが細かいことは気にしない)を楽しむ、もめ事処理屋の少年・紅真九郎。
仕事もなく平穏な日常を送るある日、衝撃的な情報を耳にする。それは……
ラノベ三大ロリ作品である「紅」「円環少女」「SHI-NO」の中でも、7歳という抜きんでた年齢(笑)を誇る紫の魅力に骨抜きにされるがいいのです。
ただし誤解のないように言っておきますが、本質は萌え作品ではありません。むしろ燃え。

今はシリーズが止まっている「電波的な彼女」と同じ世界観を持ち、両作品にまたがって活躍する人物も存在するこの「紅」。
もともと出ていた電波的な彼女の方は割と鬱でやりきれなさの残る結末がある内容でしたが、紅の方はやりきれない現実がありながらも、より前向きな内容になっているので敷居が低め。
まずは紅を読んでみて気に入ったら電波的な彼女にも手を出してみることをおすすめします。

なお、基本は燃えだとは言ったものの、火事場になると肝が据わって強さを発揮する真九郎も、日常生活においては女性陣にいいいようにこき使われ、振り回され、でも深く愛されてる毎日を送っています。フラグ立てまくり。
なお、この巻は思い切りとんでもないところで話が止まるのでかなり生殺しの状態に(汗


この作品の名台詞

「やっぱりおまえも、魔法で大人になってみたいか?」
「……いや、それはやめておこう」
「えっ、どうして?」
「魔法で大人になり、真九郎をビックリさせるのも面白いだろうが、それだともったいないからな」
「もったいない?」
「わたしは、真九郎と一緒の時間を生きたいのだ。真九郎と一緒に、いろんなものを見て、いろんなことをして、そうして大人になりたい。その時間を魔法で飛ばすなんて、もったいないではないか」

→解説


「真九郎。まだ仕事を続けるつもりなら、気をつけなさいよ。この世界には、冷たい真実と、温かいウソしかないんだからね」
「優しい現実は?」
「それは、幻想というのよ」

→解説


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from 愛があるから辛口批評! on 日曜, 2008/06/01 - 02:18

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