名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

藤堂家はカミガカリ 2

タイトル:藤堂家はカミガカリ 2(小説:電撃文庫)
作者  :たかとおひょうすけ:高遠豹介
絵師  :油谷秀和
デザイン:?
編集  :?

ハテシナという世界からやってきた二人組、神一郎と美琴。
少々わけありで、中学生の双子二人だけで暮らしていた藤堂家に居候することになった二人の日常と非日常を描いた現代伝奇ストーリー。
独特のちょっと力が抜けた、それでいてテンポのいい文章が持ち味です。

日本神話を下敷きにした……というか、ハテシナ人のことが神話として伝わっている設定のもと、アクションなどが展開されるんですがちょっと定番の伝奇にはない力の抜け具合がいい感じです。
例えば美琴。
曲がりなりにも神話上で語られるような力あるハテシナ人のはずですが、戦いの武器がなぜかデッキブラシ。
例えば神一郎。
戦いに協力する報酬として要求したのが、おかずのレシピ。
こういうどこか緊張感と無縁なものが混ざることで、飄々とした感覚が生まれてます。
あとは会話のやりとりがいいですね。これについては台詞を1個登録しておいたんで、参考にしてみてください。

で、全面ゆるゆるかと言えばそうではなく、けっこう切ない展開もあったりしてその二面性がいいのです。


この作品の名台詞

「美琴ー、ついでに庭の草刈りやってくれよ」
「えー。ブラシじゃ草刈れないんだけど」
「俺のクサナギ貸してやるよ。よく切れるぞ。ただし、抜けたらだけどな」
「……ドリアンに顔突っ込めばいいのに」

→解説


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from 愛があるから辛口批評! on 土曜, 2008/06/28 - 19:00

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