名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

小学星のプリンセス

タイトル:小学星のプリンセス(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :もちづきのぞむ:餅月望
絵師  :bb
デザイン:?
編集  :?

高校生の貢は、小学生の時の大切な友達ルリスと5年ぶりに再会する。
しかし、ルリスは12歳当時の記憶そのままの外見。これはいったい?
実は、ルリスは中身は17歳でも、外見は12歳のまま成長しないという小学星の第三王女だったのだ!!
しかも、12歳の時別れ際に貢はプロポーズをしたことになっていて……

すいません、これなんてエ●ゲ?……と思っていたんですが。
いやー、これが一見ただのエロコメかと思いきや、実はけっこうしっかりしてますよ? おすすめ。

なにせ設定が設定なので、ロリコンうんぬんという話は免れないところです(そりゃそうだ)。
貢が世間体を思ってルリスを妹のようなふりをしようとしても、ルリスはなにしろ中身はしっかり17歳なので「恋人」という意識は強いし。
適度にサービスシーンなども入り込んでますが、主人公が「ロリコン」という世間からの目に対してどう行動していくかなど、全体としてはきちんと純愛ストーリー!として描かれています。
特に終盤、主人公がロリコンという重圧に耐えきれなくなりかけてからの展開は、不覚にも素直に感動できると思います!
いや、ほんとですって! だまされたと思って読んでみてくださいって!

というわけでおすすめしますが、私は別にロ…ではないデスヨ? メイドスキーではありますが。
なお、私はこの作品をカバーをかけずに電車の中で読んでましたが、明日あたりには周りが奇妙な空間が出来ていたりして(爆)


この作品の名台詞

「ルリス、僕は君のことが好きだ。君が子供っぽい見た目をしていても、そんなことは関係なくって、つまり……」
「僕はルリスの全てが好きだ。綺麗に澄み渡った心が好きだ。可愛らしい顔が好きだ。聞いててうきうきするような声が好きだ。雷が嫌いだけど、ちょっと誤解することもあるけど、何でも一生懸命に勉強しようとするところが好きだ。お化け屋敷で励ましてくれた優しさが好きだ。
 君の瞳も、まつげも、長い髪も、鼻も耳も、唇も繊細な指も……、小さなお尻も、細い足も、足の指の爪の先に至るまで全部全部全部。
 僕は君の全てが好きだ。色々なものが作り出す、ルリス、君という人が好きだ。外見も中身もいい所も悪い所も、全部全部ひっくるめて君が好きなんだ。ルリス、だから、僕と……」
「ずっと一緒に居て欲しい……」

→解説


「自分のそばから居なくなっただけで、調子が悪くなる。気持ちが暗くなる。その人のことで頭の中がいっぱいで、他に何も考えられなくなる。それが好きやなくて、なんや? ボケ。
それとも、何か? ヴィジュアルが子供じゃあ好きになれんか? それはルリスを馬鹿にしとるんと違うか? そんな下らんことで、ルリスを傷付けるんか? それじゃあ、あんたをロリコンって馬鹿にしとった、あの連中と同じやないか!」

→解説


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