名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

猫耳父さん

タイトル:猫耳父さん(小説:電撃文庫)
作者  :まつばらまこと:松原真琴
絵師  :おおいわけんじ:大岩賢次
デザイン:?
編集  :?

父子家庭でエロ漫画家として一家を支える38歳の父。
14年間共に暮らしてきた家族同然の猫の死を看取った直後、父に異変が。なんと彼にネコミミとしっぽが生えてきたのだ!

カテゴリエラーなんじゃないか?という根本的な問題を気にしなければ普通にいいハートフルストーリーでした。

週刊アスキーに連載していたものだそうです。
おっさんにネコミミ+しっぽという構図は実際に絵にされるとかなりの破壊力がありますね……うんもうお腹いっぱい。
暑苦しいものにたとえかわいいパーツを装備させてもやっぱり暑苦しいことがよくわかりました。娘は高校生だけど、おっさんの妹も三十路と、平均年齢劇高。
まあそれはそれとして、コメディかと思ったらハートフルでした。飼い猫の死がそもそものきっかけだったり、切ない要素もありますが最後はすごく綺麗に終わってます。

『対象読者層は誰よ?』という疑問はありますが、新書ではなくあえて文庫で出してみようという実験なのかもしれませんねえ。


トラックバック

http://maijar.jp/?q=trackback/3752