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巨竜城塞のアイノ

タイトル:巨竜城塞のアイノ(小説:HJ文庫)
作者  :とりいひろし:鳥居羊
絵師  :都森すみと
デザイン:?
編集  :?

なんか、タイトルがいまいち地味なのと、その割に帯のキャッチコピーが、
「飛ばされた異世界で少年は誓った 『すべてを変えてみせる 世界も、運命も、パンツも!』
などという煽りなので、萌え系のお気楽ファンタジーなのか?などと疑いつつ、読み始めたわけですが……
系統としてはむしろ清水文化ベースに萌えというサービス成分がやや増量された感じ。異世界召喚を受けた少年が、自らの理系知識などを総動員して、文化・数学・戦争といった方面で世界を改革していきます。
おすすめ。

日本で、バスに乗っている途中で事故に遭い、死んだと思ったら異世界に飛ばされてきた少年・ジュン。
アンブリエル王国の王女であるアイノに保護される中、徐々に自らの持っている知識がこの異世界でどれだけ重要なのかに気がつき、貧乏国家ながらも頑張るアイノ達を助けたい気持ちもあって、矢継ぎ早に様々な"発明品"を送り出していく。

例えば我々が普段使っている算数一つとっても、まだ文化的に未成熟な世界では革命的な技術なわけで、そういうのがいろいろ出てきて、異世界の常識を覆していく過程が面白いですね。
あ。で、そういう先進文化の象徴としてパンツが出てくるわけですが……まあその顛末については読んでのお楽しみ。ちなみに異世界人ははいてません。


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from monumenta librorum on 月曜, 2011/11/28 - 20:56

異世界に飛ばされた少年は、竜が背負う城塞で王女の奴隷となるという話。割と、萌え展開になるかのように見せかけているが、むしろ、異世界において現代世界の知識を導入して活躍す...