名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

シアンの憂鬱な銃

タイトル:シアンの憂鬱な銃(小説:電撃文庫)
作者  :さはらなつき:佐原菜月
絵師  :西E田
デザイン:?
編集  :?

わけあり神父と、本能で行動する新米刑事によるちょっと変則なバディ(相棒)もの、というのが一番わかりやすいかな。

……で。
前半部分は非常におもしろかった……んですが、後半話をでかくしすぎて制御しきれなくなってるかなあという部分が。実に新人らしい荒削りな作品といえます。今後への期待も込めて紹介。

新米刑事の空也は、とある放火事件を追っている際に不思議な雰囲気を持った碧眼の若い神父・青と出会う。営業スマイルと全く異なる地の顔を持つ青は、巨大な事件を追っている空也と利害が一致して、協力関係を結ぶ。最初は憎まれ口を叩くばかりだった二人は、徐々に信頼関係を築いていくが、青の抱えた秘密はとても大きくて……。

空也と青のコンビ、これに尽きます。
最初は利害だけの結びつきだった二人が、すべてをかけてもいいくらいの絆を結んでいく描写が上手く、大変ごちそうさまでした!
それだけに後半が惜しいんですが、続きにせよ新作にせよしばらくは作者の作品は追いかけてたいですね。


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