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モンスターズ・イン・パラダイス 1 (1)

タイトル:モンスターズ・イン・パラダイス 1 (1)(小説:ウィングス文庫)
作者  :しまだりり:縞田理理
絵師  :山田睦月
デザイン:?
編集  :?

レーベルからしても全く接点のない方が大半だと思いますが、少なくともこの作品についてはBLではないのでご安心ください(笑)。ちなみに、作者さんの既刊である「霧の日にはラノンが視える」全4巻も、BLではないです。期待通りのおもしろさでした。

さて、簡単な紹介を。
「神話的人類」と呼ばれる異種族も分け隔てなく受け入れる国・アイオニア連邦の大都市ブルームフィールド市。そこに田舎からはるばる新米の捜査官としてやってきたジョエルの奮戦記です。
「神話的人類」恐怖症なのに、いきなり対神話的人類の専門部署に配置されてしまったジョエルの明日はどっちだ!?というようなノリだと思ってください。
マーメイドやヴァンピール、ケンタウロスなどなど異種族が闊歩する人種のるつぼに満ちすぎたにぎやかな展開が実にいいです。そしてこの作品の真価は、ただお気楽に神話的人類が集う世界ではないということ。
法律上は分け隔てなく受け入れる建前でも、実際には宗教上の考え方から「神話的人類は、神の創られた子存在ではなく、悪魔だ」とみなされ、露骨に差別を受けたりしてます。なにより主人公のジョエル自身が、努力して徐々に神話的人類の面々に慣れていこうとする描写が上手いですね。いきなり人類みな兄弟とやられるよりもよほど説得力があるし、人間味も増すというもの。
コメディ色が強めなので、気軽に読めるけれどそれだけでは終わらないファンタジー。おすすめです。


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from 吸血鬼の館††幻想館††[吸血鬼の手帖] on 水曜, 2006/11/08 - 22:23

 最近増えてきた怪物&人間共存地区モノ。  怪物が存在するのが周知の事実、まではよくあるけど、ミドルネームで種族を名乗っちゃうのは堂々としていていいなぁ。  人間のH、吸血...