名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

07/06/16 - の記事

本日の名台詞

「グーで負けた。グーで負けたということは、自分は保守的だから負けた、という、苦い後悔が残るものだ」


タイトル:プリズマティカリゼーション(ゲーム)
作者  :アークシステムワークス
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?
キャラ :射場荘司 (0 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

ゲームについての詳細は、商品画像を(ないけど)クリックで。
超独特です。これを知らずにゲーマー終わってはいけません、ええ本当に。

台詞はゲーム開始序盤、じゃんけんに負けて荷物持ちさせられたことに対する独白。いや、だからなんでじゃんけんでそこまでの思考が!

プリズマティカリゼーション

タイトル:プリズマティカリゼーション(ゲーム)
作者  :アークシステムワークス
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

これ、1999年に出たゲームなんですが、某所で取り上げられてるのを見て懐かしくなって取り上げてみました。
現在はシンプル1500版があるはずなのですが、amazonではそっちが品切れで旧版の方が在庫あったのでこっちを紹介。
公式の紹介だとサクセスのところがわかりやすいですね。

「プリズマティカリゼーション」は、萌え美少女ゲームの皮をかぶった哲学的なうえに、独特なシステムを持ったビジュアルノベル……っぽいけど、違う何かです。
パッケージや、使われているイラストはどうみても萌え仕様であるにもかかわらず、主人公の性格が半端でなく哲学的思考に陥る性格で、そのうえ一部のキャラクターをのぞいて登場する少女たちも、その会話にしっかりついていっているという……。

2007年6月 の新刊情報 ガガガ文庫

19日発売。まだ発売日が頭にはいってません(汗
新人作品が二つ出るのでその辺に注目しておきたいですが、例の跳訳(十八時の音楽浴)の出来も気になるところ。

携帯電話俺(第1回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<佳作>) 水市恵
Re:ALIVE (1) ~戦争のシカタ~(第1回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<佳作>) 壱月龍一
ケータイ少女 ~トライアングルスピリッツ~ 涼風涼 監修:長木一記

ケータイ少女

タイトル:ケータイ少女(小説:ガガガ文庫)
作者  :すずかぜりょう:涼風涼
絵師  :寺田茉莉
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

跳訳18時の音楽浴

タイトル:跳訳18時の音楽浴(小説:ガガガ文庫)
作者  :ゆずはらとしゆき
絵師  :宮の坂まり
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

07/06/15 - の記事

最近のライトノベルの挿絵について……と見せかけた別の話

●最近のライトノベルは……
要は「最近のライトノベルって絵、ヘタじゃない? 没個性じゃない?」というお話。
はてなの匿名ダイアリーでの言及を起点として、あちこちで話題になってますね。
うーむ、と思ってあれこれ書きかけたところ平和さんがほぼ自分の意見を言ってくれていたので、書くのやめました(笑

●最近のライトノベルは絵が下手なのか?没個性なのか?
補足するべき事があるとすれば、なにかあっても「それは市場が望んだから」。

本日の名台詞

「助けてもらいたいと思ってないやつを助けるのはおれらの流儀じゃないよ」
「ぼくの依頼主は草壁昌也じゃないからね。
彼の意地っ張りなど知ったことじゃない。彼の絶望も、彼の嘘も、言い訳も思いこみもあきらめも、ぼくの手にする真実を阻めはしない。完膚無きまでに助け出してやる」


タイトル:神様のメモ帳 2(小説:電撃文庫)
作者  :すぎいひかる:杉井光
絵師  :岸田メル
デザイン:?
編集  :?
キャラ :ヒロ&アリス (259 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

ニート探偵アリスが謎を解くミステリ。
社会から脱落しかけで踏みとどまっている藤島少年の心の成長物語であり、アリスを取り巻くねじくれた、だけど気のいい面々を取り巻く物語でもあります。
特に一歩進んでは一歩後退し、あがきながら必死で前に進む藤島少年の描写はグッド。

それでは台詞解説。
依頼人の依頼には何が何でも応じてみせる、それがニート探偵アリスの心意気。

ぼくと魔女式アポカリプス 3

タイトル:ぼくと魔女式アポカリプス 3(小説:電撃文庫)
作者  :みなせはづき:水瀬葉月
絵師  :藤原々々
デザイン:?
編集  :?

本来既に死んでいるはずのところを、代替魔術師となることで生かされ、そのために同類の代替魔術師を倒し、エネルギーを補給し続けなければならない体にされてしまった人間達の物語です。
鬱で救いのない展開も多く、口ではあれこれ言いつつも主人公は迷いっぱなしで覚悟不完了だったりしますが……
どちらにろ設定上、死ぬことにしか平穏が残されていないような構造になっているあたり正しく悪趣味な物語ですええ。
けれど優しさも残されて……と、まあその辺は本編でお確かめを。
3巻にて幕引き。あとがきの「次は別シリーズ」から判断するに打ち切りの模様です。……まあ黒い話は読者を選びますからね(苦笑 

07/06/14 - の記事

本日の名台詞

「ケンカぐらいしか能がないんだから……」
「あんだと――」
「次はしっかり勝ちなさいよ」
俺は一瞬、言葉の意味が分からずきょとんとした。
次はしっかり勝て?
柚島の顔を見る。柚島はコーヒーに視点を落として、濃く淹れすぎたかしら、と呟いていた。
俺の方はもう見ていない。
もしかして、柚島なりに励ましてくれたのだろうか?
津寿司間が俺の視線に気づいて顔を上げる。
「次があれば、の話よ」
そして少しだけ、笑ったような気がした。俺は頷く。そうだ、まだ完全に道が途絶えたわけではないのだ。


タイトル:世界平和は一家団欒のあとに 2 拝啓、悪の大首領さま(小説:電撃文庫)
作者  :はしもとかずや:橋本和也
絵師  :さめだ小判
デザイン:?
編集  :?
キャラ :柚島香奈子&星弓軋人 (168 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

正義の味方ご家族人情コメディ。

簡潔に言うと、とある敗北を喫してへこんでいる軋人をさりげに励ましてくれている柚島さん。普段割りと距離をおいて接しているようで、なんだかんだいいつつも結構アレですね?

世界平和は一家団欒のあとに 2 拝啓、悪の大首領さま

タイトル:世界平和は一家団欒のあとに 2 拝啓、悪の大首領さま(小説:電撃文庫)
作者  :はしもとかずや:橋本和也
絵師  :さめだ小判
デザイン:?
編集  :?

家族全員が特殊な力を持ち、世界どころか宇宙を股にかけて正義の味方をやっている星弓一家のご家族人情コメディ。
SF設定の部分は(いい意味で)割と適当なので、SFアレルギーとかのある方でも問題なく読めます。
今回は正義の味方が、壊滅させてしまったとある悪の組織のアフターケアを行う話。
日常会話のやりとりが非常に軽快で、読んでて気持ちいいです。家族間のあけっぴろげな間柄がよくわかりますね。
1巻のときはあまり感じなかったんですが、「吉永さん家のガーゴイル」が好きな人ならたぶん気に入ってもらえるのでは。

待ってて、藤森くん! 2

タイトル:待ってて、藤森くん! 2(小説:富士見ミステリー文庫)
作者  :いちじょうじかるた:壱乗寺かるた
絵師  :カントク
デザイン:?
編集  :?

間が開きましたが、特殊能力とか異世界人の登場しない純粋な学園ラブコメの2巻です。
相変わらず10年前に交わした約束が、果たして生徒会長とのものだったのかで悩む藤森くん。悩む割には、周りに相談しないで突っ走る傾向があり、それが原因で幼馴染みの吉野との関係もこじれてしまい……。
空回りの多い藤森くんの行動にはいろいろツッコミをいれたくなりますが、ラブコメとしては実に正しいですね。なんでややこしいことになっているのか、謎の一端が明かされますが逆に謎が謎を呼んでいるので、まだこの物語は続くようです。

2007年6月 の新刊情報 GA文庫

「ジョン平とぼく」シリーズの新刊が出ますね。

8ガールズ オデッセイ 吉田親司
ジョン平とぼくと3 ジョン平とぼくらの世界 大西科学
ここは魔法少年育成センター2 どうしろと? 久美沙織
神曲奏界ポリフォニカ ふゅーじてぃぶ・ぶるう 築地俊彦
戦塵外史 三 大陸の嵐 花田一三六
シャギードッグ II 人形の鎮魂歌 ~defeated~ 七尾あきら

神曲奏界ポリフォニカ ふゅーじてぃぶ・ぶるう

タイトル:神曲奏界ポリフォニカ ふゅーじてぃぶ・ぶるう(小説:GA文庫)
作者  :つきじとしひこ:築地俊彦
絵師  :うさづかえいじ:兎塚エイジ
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

07/06/13 - の記事

本日の名台詞

いちめんのしたい
いちめんのしたい
いちめんのしたい
いちめんのしたい
いちめんのしたい
いちめんのしたい
いちめんのしたい
ちぬれまーちゃん
いちめんのしたい


タイトル:嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 幸せの背景は不幸(小説:電撃文庫)
作者  :いるまひとま:入間人間
絵師  :左
デザイン:?
編集  :?
キャラ :? (236 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

先日、超弩級のヤンデレ作品として紹介した「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」。
その昔、拉致監禁と虐待を受けたことで心が壊れてしまった二人の、壊れた非日常を描くミステリです。

レジンキャストミルク 7

タイトル:レジンキャストミルク 7(小説:電撃文庫)
作者  :ふじわらゆう:藤原祐
絵師  :くらもとかや:椋本夏夜
デザイン:?
編集  :?

日常パートでは楽しげにバカをやっている分、いったん戦闘パートにはいると一層そのシリアスさ、やりきれなさが倍加するレジンキャストミルク。
次が最終巻ということで物語も佳境に入ってきました。
巻頭漫画が心のオアシスです。いろんな意味で……orz
ネタバレは避けるって事で、展開については書きませんがきつい、きついよこれは。鬱作家の称号は伊達じゃないなあ。

天空のアルカミレス 5

タイトル:天空のアルカミレス 5(小説:電撃文庫)
作者  :みかみえん:三上延
絵師  :純珪一
デザイン:?
編集  :?

電撃文庫……いや、ライトノベル中でも屈指の幼馴染みストである三上延さんの手による伝奇バトルものもこれにて完結。
まあ完結編であらすじをどういういうのもなんですので、代わりに雑感でも。
ネタバレというほどのこともないですが、5巻だけ未読の方は注意かな?

07/06/12 - の記事

本日の名台詞

「何だその格好は?」
「黒猫よ」
「……いいのか、それで」
「ええ」
「意外だな」
「どうして? 黒なのよ?」
「……そうか。よかったな」


タイトル:付喪堂骨董店 2―“不思議”取り扱います(小説:電撃文庫)
作者  :おどうあきひこ:御堂彰彦
絵師  :タケシマサトシ
デザイン:?
編集  :?
キャラ :来栖刻也&舞野咲 (171 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

不思議な能力を持った骨董「アンティーク」を巡る物語。
切ない結末、やりきれない結末も多いんですが、その落ち込んだ分を咲さんが補ってくれています。愛らしすぎ。

さて、台詞解説。
占いの館にバイトで入ることになって、ネコ耳カチューシャと尻尾までつけさせられているのですが、彼女にとっては「黒」さえあればなんでもいいのです。
普段無口無表情の彼女が言うと、威力倍増。

SHI-NO―呪いは五つの穴にある

タイトル:SHI-NO―呪いは五つの穴にある(小説:富士見ミステリー文庫)
作者  :こうづきあまね:上月雨音
絵師  :東条さかな
デザイン:?
編集  :?

小学五年生にしてその精神性はどこまでも異質で、常人のとても理解できないような異常犯罪のトリックだけでなく、動機も見透かしてみせる。そして本人もそんな犯罪に魅入られている面がある少女・支倉志乃。そんな少女が唯一、日常の身の置き所として認めている平凡極まりない大学生「僕」と、志乃を中心としたサイコミステリ……なんですが。
今回は、そういう異常犯罪こそ出てくるものの全体的にどこかのんびりしています。
こんな穏やかな感覚は、シリーズ初かも? 志乃ちゃん成分を十二分に満喫してくださいませ。

乃木坂春香の秘密 6

タイトル:乃木坂春香の秘密 6(小説:電撃文庫)
作者  :いがらしゆうさく:五十嵐雄策
絵師  :しゃあ
デザイン:?
編集  :?

完璧超人なお嬢さまだけど、ちょっとドジなところもあって、それと密かに少しだけオタク趣味な美少女・乃木坂春香と、主人公の少年・裕人のラブコメ。
どこまでもどこまでもお約束と予定調和の物語ですが、裏返せば安心して読めるということでもあり、それにあの破壊力の大きすぎるイラストが加われば、人気が出るのもわかろうと言うものです。読みやすいのも大きいですね。
6巻では、冬コミにサークルのお手伝いとして参加、あとは初詣という流れ。
冬コミのお手伝いのくだりは、去年の夏コミでサークル初参加を果たした私としては、あの感動が蘇ってくるようで不覚にも?すごく感情移入してしまいました(笑)

07/06/11 - の記事

「まいじゃー推進委員会!」の作り方

注:サイト管理人以外は特に読む必要のない話です。

感想系ブログの方でサイト運営についていろいろ模索中の人を最近みかけるので、いい機会なのでまいじゃーではどういう事に気をつけて日々更新しているかを書いてみます。
あくまでもうちのやり方なので、参考にするだけ無駄かもしれませんが、まあお暇でしたらどうぞ。

本日の名台詞

「ぼくに見せてもかまわないと思うのであれば、バッグを開けたまえ、ただし言っておくが、開けたらもうスイッチが入り、後戻りできなくなるだろう。おそらくはね」
「……爆弾でも入ってるの?」
「歴史上最も多く人を殺してきたものはなんだと思う? 爆薬ではないし毒薬でもない。情報だよ。知ることは死ぬこと。それでも、きみの父上がどんな目に遭っているのか知らなければ手は貸せない。決心がついたら、開けたまえ」


タイトル:神様のメモ帳 2(小説:電撃文庫)
作者  :すぎいひかる:杉井光
絵師  :岸田メル
デザイン:?
編集  :?
キャラ :アリス&メオ (33 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

ニート探偵アリスを巡る人々の物語。

それでは台詞解説です。
アリスに父親を捜す依頼をしてきたメオ。彼女の手には、父親が置いていった中身のわからないバッグがあるのですが、それを目の前にしてのやりとりです。「知ることは死ぬこと」とはものすごく印象的な台詞でしたね。

神様のメモ帳 2

タイトル:神様のメモ帳 2(小説:電撃文庫)
作者  :すぎいひかる:杉井光
絵師  :岸田メル
デザイン:?
編集  :?

別名ニート探偵アリス。
安楽椅子探偵ならぬ、基本的に部屋からほとんど出ることのないニートな探偵アリスを中心として、個性的なニート仲間達が舞い込んできた事件を解決に導くミステリ調の物語です。
1巻で主要な人物の説明が終わっている分、より物語展開が滑らかで緊迫感が増しています。

07/06/10 - の記事

本日の名台詞

「その人って彼氏?」
は? いきなり何てことを言うんだろう、この人は。刻也とは彼氏とか付き合っているとかそんなんじゃない。
でもこういうことを言われるのは初めてじゃない。いえ、むしろよく言われるほうかもしれない。ということは周りから見るとそういうふうに見えるのだろうか。でも甲本さんは一緒にいるところなんて見たことがないから、わたしの口ぶりで判断したのかしら。
わたしはそんな風に聞こえるように話してしまっているのだろうか。確かに刻也とは一緒にいる時間はとても長いし、名前で呼び合ったりもしているし、家に行ったりしたこともあるし、二人で出かけたりもする。
世間ではこういうのを付き合っているというのだろうか。
ううん。違う違う。だって告白とかそういうのはないし、別に刻也のことをそんなふうに見てはいない。あ、でも、決して嫌いというわけじゃないの。むしろわたしの周りの人の中では一番仲がいいというか……。周りに同世代の人なんていないから刻也しかいないというか……。
って、刻也しかいないっていうのは、刻也でなければダメとかそういうのじゃなくて、とにかくわたしと刻也は付き合ってるとか、恋人とか、そういう関係じゃないことは確かだから、
「いいえ。違います」
わたしは素直にそう返した。
「ずいぶんと長い葛藤があったみたいだね?」


タイトル:付喪堂骨董店 2―“不思議”取り扱います(小説:電撃文庫)
作者  :おどうあきひこ:御堂彰彦
絵師  :タケシマサトシ
デザイン:?
編集  :?
キャラ :甲本&舞野咲 (277 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

不思議な力のある骨董品が起こす様々な出来事と、それを扱う骨董店のお話。
上の台詞(というか正確には内面描写)を語る咲の魅力が特徴的。

それでは台詞解説へ。
すいません、めちゃめちゃ長い台詞を選んでしまいました(汗
これが普段は無口で無表情な少女・咲の内面なんですよ? すさまじいギャップでしょう。それを明らかにしておくためにあえて長いものを選んでみました。

付喪堂骨董店 2―“不思議”取り扱います

タイトル:付喪堂骨董店 2―“不思議”取り扱います(小説:電撃文庫)
作者  :おどうあきひこ:御堂彰彦
絵師  :タケシマサトシ
デザイン:?
編集  :?

オカルト的な骨董品を扱ったお店で起こる不思議な出来事の数々。
実のところ、ライトノベルでこういった題材の作品は非常にポピュラーではあります。
が。
そんな中で、このシリーズはかなりいい線行ってます。なによりもヒロインである咲の使い方が非常に好きですええ。
この要素を入れたことで、同題材の作品に埋もれない位置を保ってくれる……と、いいなあ。
ぜひしばらくこのシリーズにはがんばってもらいたいと思ってます。

07/06/09 - の記事

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 幸せの背景は不幸

タイトル:嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 幸せの背景は不幸(小説:電撃文庫)
作者  :いるまひとま:入間人間
絵師  :左
デザイン:?
編集  :?

これは酷いヤンデレですね>最大級の褒め言葉

タイトルの「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」というのは、誰がつけたタイトルかわかりませんが、ものすごく的確なタイトルです。
ストーリーがミステリ仕立てになっている……というか、なにしろ語り手は「嘘だけど」が口癖のみーくんなので、どこまでみーくんが真実を語っているのかさっぱりわからないのもまたこの作品の魅力。
まーちゃんの精神のぶっ壊れ加減については実際に読んでもらうのが一番です。
まっとうな人間の思考からは完全に逸脱しちゃってますが、それがよいのです。
そうそう、カバーをめくってみてください。危険さが嫌でも伝わってくるはずです。

リヴァースキス

タイトル:リヴァースキス(小説:電撃文庫)
作者  :さのしなの:佐野しなの
絵師  :Fuzzy
デザイン:?
編集  :?

第7回電撃hp短編小説賞<大賞>受賞作。
設定の時点ですでに白旗。最近TS(性転換)ものはいろいろ眼にしますが、これはちょっと意表をつかれた!
しかも文章のテンポいいし、楽しー!

これはTSものには特に興味なくても、軽快なラブコメとしておすすめできます。
ほんとはインパクトを考えるとあらすじは知らずに読んだ方がいいので、ネタバレ避けたい方は以下は読まないように。

07/06/08 - の記事

本日の名台詞

「そういえば母さん言ってたなあ」
「なんて」
「母さん、もし、いなくなっても、善のことをずっと見守ってるからねって」
しかし今、体を乗っ取られていますよ。母さん。ほったらかしですか。母さん、母さん。母さん。母さん? しつこくてすまない。母さん。高校入学してからも風邪で一週間休んだりしたしな、本当に見守ってますか。母さん。自分でなんとかしろってことですか。母さんてば。


タイトル:リヴァースキス(小説:電撃文庫)
作者  :さのしなの:佐野しなの
絵師  :Fuzzy
デザイン:?
編集  :?
キャラ :末村善&? (39 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

体が入れ替わって性転換しちゃうラブコメはいろいろあるけれど、こういう発想はありそうでなかったなあ……というラブコメです。

では台詞解説。
自分の体に戻ろうとして戻れず、動揺しまくった挙げ句天国の母親に助けを求める善。当然ながら返事はなし。ちょっとした一文に過ぎない……んですが、キレのある軽快な文章でこれだけでもう好きになれました。

円卓生徒会 3

タイトル:円卓生徒会 3(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :ほんだとおる:本田透
絵師  :大田優一
デザイン:?
編集  :?

普通の少年・紅龍亜砂が、異世界で岩に刺さった聖剣を抜いてしまい、王様になってしまう話。
タイトルで想像つくかもしれませんが、つまりはアーサー王と円卓の騎士のパロディです。アーサー王以外の役回りは、美少女ばっかり。
前作の「アストロ! 乙女塾!」は、電波小説だったはずなのにいつの間にか極端に歴史うんちくが入りこんだあげくシリアスモードまで発動した結果、逆にわけのわからないカオスになりフェイドアウトしてしまいましたが、今回はケルト神話やアーサー王伝説などのネタを適度に盛り込みつつも、ベタなラブコメを展開していてなかなかいい感じです。
王様だというわりには、周りの騎士たちに振り回されっぱなしの亜砂は、ちゃんとやっていけるのか?
3巻はガウェインにスポットを当てています。なお、今回は学園世界の方はほぼ登場せず、ひたすら異世界の方でストーリーが進みます。

インタビュー漫画:くらふとのかくころに~「ラノベ業界は平和でありんす」の巻~

●漫画「くらふとのかく頃に~ラノベ業界は平和でありんすの巻~」

平和の温故知新の管理人である平和さんへ、ギャラリークラフト管理人のくらふとさんが平和さんのサイト運営の話を中心に据えつつ、ラノベについてあれこれインタビューしています。

SUGEEEEEEE!!
まとめ方もわかりやすく、ライトノベルに興味ある方には非常におもしろい漫画に仕上がってますね。

なお、くらふとさんはネギま等数々のパロディ漫画も描かれていて、さらにはまいじゃーの同人誌の絵師もしてもらってます。いつもお世話になりっぱなしですええ。

……なんかうちの話もちらっと出ている気がしなくもないけれど、きっと気のせい。

07/06/07 - の記事

布教の心とは。

なんとなくそういう気分になったので反応してみます。
●ラノベ感想ブログのラノベ市場への影響力について(コメント部分も含む)

上の記事では「影響力はほとんどない」でまとめてますが……

10万冊クラスの大ヒット作品を生み出せるかということなら、もちろん「ノー」でしょう。