名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

07/05/12 - の記事

本日の名台詞

「私、お姉ちゃんのこと大好きなんだ!」
「大好きだし、それに、あまりにも出来が違いすぎるってこともわかってるの。ここまで出来が違うってことはね、大人になってから、ものすごく遠く、完全に、道が分かたれるってことなんだよ。あそこまで出来る人は、こんな狭い日本になんか留まってないよ。どんどん外国に行くだろうし、世界もどんどん広がるだろうし、……そうすることを求められるだろうし。凡人の私から何万キロも、何百万キロも離れたところで、『みんなの狩野すみれ』になるんだよ。……そのために、ああいう人は、生まれてくるんだよ」
「だから、せめて、今だけは! 今だけは、どうしても……どう~しても! お姉ちゃんのそばにいたいの! どんなに怒られても、嫌われても、お姉ちゃんにくついてたいの! 後悔したくないの! ……そうしないと、決定的な別れの日に、笑顔でお姉ちゃんを見送ることができないもん!」


タイトル:とらドラ・スピンオフ!―幸福の桜色トルネード(小説:電撃文庫)
作者  :たけみやゆゆこ:竹宮ゆゆこ
絵師  :ヤス
デザイン:?
編集  :?
キャラ :狩野さくら (57 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

ラブコメとしては文句なしに傑作のとらドラ!外伝。

では台詞解説。
ほんとはせっかくのラブコメなんだから、二人の恋愛に関する台詞を、と思ったんだけどクライマックスシーンのものしか上手い具合に引用できそうなものがなかったため断念。代わりにさくらの気持ちのこもった告白?みたいなものをお届け。
完璧超人な姉に憧れている妹っていろいろコンプレックスが会ったりすることが多いんですが、この妹はいい子だなあ……

とらドラ・スピンオフ!―幸福の桜色トルネード

タイトル:とらドラ・スピンオフ!―幸福の桜色トルネード(小説:電撃文庫)
作者  :たけみやゆゆこ:竹宮ゆゆこ
絵師  :ヤス
デザイン:?
編集  :?

ラブコメ書かせたら最強!
とらドラ!番外編の今作も、もはや語る必要のないくらいすばらしいラブコメでした!
ものすごい勢いで疾走する恋と青春、理解しがたいくらいの不幸体質の少年・富家幸太に訪れた恋。己と周りに降りかかる不幸を打ち倒して、さくらとの恋は実るのかっ!?
青春の無駄に有り余る躍動感がこれ以上ないくらいに出てます。逆にあれこれ余計なことを考え出して身動きが取れなくなったり

魔法少女リリカルなのはA’s サウンドステージ 03

タイトル:魔法少女リリカルなのはA’s サウンドステージ 03(その他:キングレコード)
作者  :?
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

本編終了後のエピソードである第14話「それから」と、キャラクターソングが3曲。
本編でフォローしきれなかった、いろいろなエピソードがフォローされているのでなのは好きは必聴といっていい出来です。
正直、サウンドステージ1を聞き始めた時はそこまでは期待してなかったんで大満足ですええ。

リンディ提督に対するフェイトの「あの一件」の返事や、strikersでなのはとヴィータのとあるやりとりに重なるエピソードなどなど、見どころならぬ聞き所はいっぱいです。

曲目リスト

BITTER×SWEET BLOOD

タイトル:BITTER×SWEET BLOOD(小説:電撃文庫)
作者  :すおうつかさ:周防ツカサ
絵師  :chiyoko
デザイン:?
編集  :?

吸血鬼ものなので、定番中の定番と言いたいところですが……主人公の少女・森坂玲子の存在によって、どこかほんわかした印象に化けてしまうのはすごいかも。
人を疑うということを知らない根っからの善人で、どこか抜けたところがあって、その割には人の言いなりになってばかりでもない玲子。
友達のペースにもひたすら引っ張り回されるだけのようで、その実周りにすごく愛されてるなあというのがわかって微笑ましい限りです。闇の眷属の暗躍はちゃんとあるし、それ相応のエピソードもあるんですが、それよりも玲子のいろんな言動の数々が妙にツボに入ってしまいました。

吸血鬼ものとしては、アクションが薄めなことをのぞけば定番な作りですが、妙に主人公を気に入ってしまったのでおすすめとさせていただきます。うーむ、どこでスイッチが入ってしまったのやら(笑)
あと、恋愛ものとしても相手は素直じゃないながら一途で、ラブラブと言えなくもないのでその辺も楽しめるかな?

うさぎの映画館

タイトル:うさぎの映画館(小説:電撃文庫)
作者  :とのさきなお:殿先菜生
絵師  :田上俊介
デザイン:?
編集  :?

骨董屋でアルバイトしている少女・静流が主人公の物語……となると=伝奇or不思議系な話を連想すると思いますが……。
極端な話、事件はほとんど何一つ起こりません。あらすじには「ちょっと不思議な品物が集まる」と書かれてますが、これは普通の感覚からすると少し変わっている、というレベルの品物なので魔物も呪いもついてません。
静流には恋愛話が出てくるけれど、非常に穏やかな恋愛なのでラブコメとは180度方向性が違います。
よって、伝奇アクションや大恋愛を期待している人にはちょっと向いていません。ゆっくりと時間の流れる青春小説です。

2007年5月 の新刊情報 GA文庫

15日発売。
「シャムロック」は今回は短編集。それと「おと×まほ」はけっこう出版社側では力が入っているようなので、出来が気になるところ。

EX! 2 織田兄第
おと×まほ 白瀬修
神曲奏界ポリフォニカ ビギニング・クリムゾン 榊一郎
クインテット! (1) 越後屋鉄舟
シャムロック 「りかちゃんのなんでもお悩み相談室 ですぅ~」 沢上水也