名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

07/11/23 - の記事

アストロノト!

タイトル:アストロノト!(小説:MF文庫J)
作者  :あかまつちゅうがく:赤松中学
絵師  :bomi
デザイン:?
編集  :?

タイトルで「ん?」と思われた方は正解。ロケットに乗って宇宙に行きます。ただし……
科学と魔法が同居しているもの魔法文明の方が勢力が強く、科学の方がうさんくさいと思われている世界で、あえて科学を中心としたロケットを飛ばそうという物語。
ぶっちゃけ、重箱の隅をつつくと粗がいろいろ出てくるんですが、そういうものを吹き飛ばして余りある新人らしいパワーに溢れています。おすすめ!
特にロケットと聞くとそわそわする人にはぜひ。
SFはあまり得意でないという方も、別に専門用語が飛び交ったりはしないのでご安心を。

聖剣の刀鍛冶 #1 Knight

タイトル:聖剣の刀鍛冶 #1 Knight(小説:MF文庫J)
作者  :みうらいさお:三浦勇雄
絵師  :屡那
デザイン:?
編集  :?

上等シリーズの作者の人の新シリーズ。
若くして家督を継いだけれど、まだ経験・実力が追いつかない状態の少女騎士と、すご腕の刀鍛冶なのになぜか剣を作ろうとしない少年がメインのファンタジー。
盗賊退治、対魔物戦などのアクションもありますが、刀鍛冶という地味な部分もきっちり描写しているところに好感が持てます。
少女騎士の弱い部分をあえてぼかさず何度でもしつこくクローズアップした上で、それでも立ち上がるところがよかった~。

he Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day

タイトル:he Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day(小説:集英社)
作者  :おついち:乙一
絵師  :荒木飛呂彦
デザイン:?
編集  :?

まだ入手してませんが……「ジョジョの奇妙な冒険」第4部、杜王町を舞台にした完全オリジナルストーリーとのこと。
いやー出すと言い出してからあまりにも月日が経って、正直もう無理だろうと思っていたらほんとに出ましたねえ……。

07/11/22 - の記事

本日の名台詞

「わたしは桟敷原雫よ。わたしは傲慢で自分勝手な人間よ。――わたしは、そう。自分の欲の為だけに動くの。他人の都合なんて知ったことじゃない」
「お前は……」
「綺麗事なんていわないわ。わたしに協力してちょうだい。わたしの為に動いてちょうだい」
「何をしろっていうんだよ」
「わかんない」
「おい」
「兄さんをぶん殴りたいの。それと、冬湖ともう一度、話がしたい。それだけ。わたしには方法なんてわからない。だから門倉くん、あなたに手伝って欲しい」


タイトル:クジラのソラ 4(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :せおつかさ:瀬尾つかさ
絵師  :菊池政治
デザイン:?
編集  :?
キャラ :桟敷原雫&門倉聖一 (0 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

時には理路整然としたものより、まっすぐな意地こそがすべてを打開する鍵となる。

クジラのソラ 4

タイトル:クジラのソラ 4(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :せおつかさ:瀬尾つかさ
絵師  :菊池政治
デザイン:?
編集  :?

ミスって紹介文を消してしまったので、今夜また改めて書き直しますorz
SF方向に大きく舵を切ってどうなるんだろうと思ったんですが、SF成分はそのままに最終的には凡人の意地がすべてを制しました。
すごいよ雫! 天才を意地と熱さで引っ張り込んでしまう凡人パワーに敬礼っ!!!
その熱さにやられたんで赤枠認定いっときます。

いやー、いいシリーズを楽しませてもらいました。

黄昏色の詠使い 4 踊る世界、イヴの調律

タイトル:黄昏色の詠使い 4 踊る世界、イヴの調律(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :さざねけい:細音啓
絵師  :竹岡美穂
デザイン:?
編集  :?

作品全体からにじみ出る、優しさと透明感が持ち味のファンタジー。
この世に存在する5色の名詠式のいずれにも属さない「夜色名詠」を亡き母から受け継ぎ、習得しようと頑張る少年・ネイトと、緋色の髪の赤色名詠を使う少女・クルーエルのボーイミーツガールな物語。
名詠式の詩が、またいいんですよねえ……

このライトノベルがすごい!2008

タイトル:このライトノベルがすごい!2008(その他:宝島社)
作者  :このらいとのべるがすごいへんしゅうぶ:このライトノベルがすごい!編集部
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

11月22日発売。
今年も目利きとしておすすめや一部作品の紹介文を書かせてもらいました。
今年の結果は……まあどこかで目にするかもしれませんが、伏せておきましょう。
あ、ひとつだけ。
バカテストの秀吉の大躍進に拍手喝采。ていうか私も一票入れました。…なにげにコメント採用されてるし(笑)

ヒトカケラ

タイトル:ヒトカケラ(小説:MF文庫J)
作者  :せいけなこ:星家なこ
絵師  :藤原々々
デザイン:?
編集  :?

ちょいとSFの入った学園不思議系ストーリー。
んーと……エロのないエロゲちっくなおとぎ話、と例えるとわかりやすいでしょうか。
少し切なさ成分も入ってます。
出てくる人物たちは何かしら秘密を持ってます。
……とまあ、ネタバレなしで説明するとこんな感じ。

07/11/21 - の記事

本日の名台詞

「ガブリエル! 今はこいつ、あんたの仲間なんでしょ? なのに、こんなことして兵器なの!? 仲間を人質みたいにするなんて――!!」
『あはは、もちろん平気さ。当然だろ? 僕は昔からね、仲間を犠牲にする作戦が大好きなんだよ。なんというか、言いようのないロマンチシズムを感じるんだ。男はみんな子供だと言うけれど、その子供心にずきゅんと来ちゃうんだ』
「あんた、なに言ってるの!? いいかげんにしなさいよ! この……卑怯もの!」
『おいおい、嬉しいじゃないか。僕に”あの台詞”を言わせてくれるのかい? 《戦争》のときに使って以来、すっかり有名な”あの台詞”を! 人間たちが今でも子供向けまんがでパクって使う、あの”お馴染みの決め台詞”を!』
『ありがとう、最高の褒め言葉だよ』


タイトル:緋色のルシフェラーゼ 1(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :いとういつき:伊藤イツキ
絵師  :KeG
デザイン:?
編集  :?
キャラ :いずも&ガブリエル (210 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

策士には褒め言葉。

緋色のルシフェラーゼ 1

タイトル:緋色のルシフェラーゼ 1(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :いとういつき:伊藤イツキ
絵師  :KeG
デザイン:?
編集  :?

ツンデレで多少ショタ?の入った少女が主役の悪魔アクション(適当)。
これがデビュー作、ということのようです。

主人公の高二の少女・来栖いずもは、ついこの間まで成績も運動も普通、見た目も地味な普通の女の子。
4つ年下の幼馴染み・紺太に恋してますが、絵にかいたようなツンデレぶりで素直に本人にそのことを言えません。
ところがいずもが実は「七つの大罪」愛欲の魔王アズモデウスの生まれ変わりと判明。
さらには幼馴染みの持っていた「ソロモンの指輪」争奪戦に関わることになり……

07/11/20 - の記事

「アリソン」「リリアとトレイズ」をまとめてアニメ化

●NHK・BS2でアニメ『アリソンとリリア』の放送が決定! (気が向いたらのライトノベル週報より)

アニメ化そのものはいつしてもおかしくないとは思っていましたが、NHKとは!
私は、実のところほとんどライトノベルのアニメ作品は見てないんですが(最初から最後までちゃんと見たのはハルヒくらい)、これはたぶん見ると思います。
彩雲国物語もそうですが、やはりNHKで放映されるというのはかなりのアドバンテージ。これはシャナを越えるかな?
ちなみに「アリソン」「リリアとトレイズ」は親子二代に渡るボーイミーツガール&航空アクションです。

本日の名台詞

「この<現存>(ナウヒア)この、旅への刻印の名だ。神の法外に自らを追放し、大いなる呪いを身に帯び、いつかその呪いが祝福へと転じることを信じる他すべのないまま、いかなる場所にいようとも、ただ今ここ、という独りきりの在り方を自らに課す刻印なのだ――」
「世界を穿孔せよ――
適所(ピッチ)を外れて、唸りを上げるんだ……そのとき、世界に私という名の孔が開く。世界に私の名のかたちをした刻印が刻まれる。私という存在が、真に花を咲かせる――これは、私の剣が、私に教えてくれたことなんだ。ああ、つまり……その、あなたの言うことは、それとすごくよく似てると思う、ローハイド王」


タイトル:ばいばい、アース 2(小説:ハヤカワ文庫JA)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?
キャラ :ローハイド王&ラブラック・ベル (188 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

冲方節全開のハイ・ファンタジー。戦闘も熱いです。
ただし、かなりの読み応えがあるのでただのキャラ小説と思って読まないほうがいいかも。

さて台詞解説。
自らの存在理由とかそういうことが話のテーマになってます。この世界では神の元にいることが当たり前なので、神の保護から外れるというのは相当に重い意味を持っています。

ばいばい、アース 2

タイトル:ばいばい、アース 2(小説:ハヤカワ文庫JA)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

世界でただ一人、何の種族的特徴も持たない「のっぺらぼう」として生まれた少女ラブラック・ベルが、自らが生まれた理由を問うハイ・ファンタジー。
単にキャラ小説として読もうと思うと、文章が重く感じるかもしれませんが、圧倒的な世界観、それぞれの登場人物が背負う重い感情を持っており、文章そのものに酔いしれたい人にはぜひぜひ読んで欲しいシリーズです。
大剣と少女という組み合わせにピンと来た方にもおすすめ。

理由あって冬に出る

タイトル: 理由あって冬に出る(小説:創元推理文庫)
作者  :にたどりけい:似鳥鶏
絵師  :toi8
デザイン:?
編集  :?

第16回鮎川哲也賞佳作入選作品。
いわゆる人の死なない青春ミステリです。すいませんイラストに負けて買いました。
高校の芸術棟で幽霊騒ぎがあり、文化祭の練習にも支障が出てきたために、一部の生徒が幽霊などいないことを実証しようとしたところ、本物に遭遇してしまい……!?
ミステリの部分については、ちゃんとしたミステリ読みの方の評価をみていただくとして、これはよい青春小説でした。

神曲奏界ポリフォニカ ペイシェント・ブラック

タイトル:神曲奏界ポリフォニカ ペイシェント・ブラック(小説:GA文庫)
作者  :おおさこじゅんいち:大迫純一
絵師  :BUNBUN
デザイン:?
編集  :?

やっと読めた(汗
気は優しくて力持ち~を地で行く巨漢の精霊マナガと、わけありクール系少女マティアのコンビで精霊の関わる様々な事件を捜査していきます。
毎度、二人の間の結びつきの強さを再確認させられます。
ポリフォニカシリーズの中でも、黒は非常に評価の高いシリーズですね。
特にこれといって特筆すべき事はなくいつも通り……と思ったら最後の最後が!
なんすかこの引きは? うわー気になるー。どういうことなんだー。

2007年11月 の新刊情報 スーパーダッシュ文庫

ついに紅の新刊キター!!

紅 ~醜悪祭~ (上) 片山憲太郎
薔薇色にチェリースカ2 海原零
オーパーツラブ ぶろうあっぷ ~狐につままれちゃいますか?~ ゆうきりん
マブラヴ4 UNLIMITED 敗北 北側寒囲 原作:アージュ
姫様とオレ様と眠れぬ魔女に奏でるアルペジオ 神代明
空トブ人ビト 青イロ発光ウサギ 三上康明

2007年11月 の新刊情報 MF文庫J

なんかMFは今月妙に出荷が早い(汗
今月は新人賞受賞作が2作出てますので、新人さんスキーは要チェックです。
あー、あと上等シリーズの三浦さんの新作が~。

PiPit!! ~ぴぴっと!!~ 2 和智正喜
かのこん8 ~コイビトたちのヒミツ~ 西野かつみ
アストロノト!《第3回MF文庫Jライトノベル新人賞<優秀賞>》 赤松中学
イコノクラスト! (8) 榊一郎
ヒトカケラ《第3回MF文庫Jライトノベル新人賞<佳作>》 星家なこ

07/11/19 - の記事

本日の名台詞

「……ありがとう」
「……おまえ。
その顔でうるうると見るな。

……こいつは佐倉だ。身体が女になろうと佐倉だ。佐倉」


タイトル:桜ish(チェリッシュ)―推定魔法少女 (2)(小説:スニーカー文庫)
作者  :にのまえはじめ:一肇
絵師  :みもりしのぶ:三杜シノヴ
デザイン:?
編集  :?
キャラ :佐倉恭一&吉住玲 (212 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

TS(性転換)ものな魔法もの。
魔法少女が戦いますが、中の人は男子高校生です。しかもやたらネガティブ。
魔法少女の意識の方は超ポジティブなんで対照的でこの辺が作品の読みどころ。
なんだか知りませんが、ライトノベルの世界ではここ数年で急にTSものが目立つようになってきた印象を受けます。おと×まほとかけんぷファーとか。
まあともかく、その1角に位置する作品で、1巻はあまりTSものとしてのよさが前面に出ていませんでしたが、2巻で花開いた感じ。

それでは台詞解説。
たとえ中身が男だとわかっていても、見た目は美少女から無防備な感謝の笑顔攻撃は……路頭に迷いそうでやばいですええ。

07/11/18 - の記事

ジョン平とぼくと4 ジョン平とぼくときみと

タイトル:ジョン平とぼくと4 ジョン平とぼくときみと(小説:GA文庫)
作者  :おおにしかがく:大西科学
絵師  :銀八
デザイン:?
編集  :?

この作品の魅力は……うーん、1巻の紹介文参照してみてください。
一言で言いがたい独特なのんびり感が漂った不思議感覚の魔法ものです。
今回は短編集ということで、ほぼ満遍なく主要キャラクターが出てきます。
こういう作品には頑張って欲しい……というか、GA文庫はなにげにこういう他の作品には真似できない感覚を持った作品が多いような気がします。

07/11/17 - の記事

本日の名台詞

「なんであんなことしたんですか?」
「一口には言えない。なにか起きると思ったんだ。そして、それはたぶん少年にとっても蛯沢真冬にとっても、悪いことじゃないだろう、と。もちろん、なんにもならない可能性だってあったよ。でも大勢人を集めて喇叭(ラッパ)を吹くだけが革命じゃない。人間がなにかを為そうと思ったら必ず、実らないかもしれない種を荒野に蒔くことから始めるんだ」
詩心のないぼくにはこう聞こえた。なにか面白いことが起きそうだからきっかけを作ってみた、と。だから、一片も感謝はしないことにした。


タイトル:さよならピアノソナタ(小説:電撃文庫)
作者  :すぎいひかる:杉井光
絵師  :うえだりょう:植田亮
デザイン:?
編集  :?
キャラ :桧川ナオ&神楽坂響子 (302 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

恋と音楽、そしてほんのちょっぴり革命。
これぞ青春小説。音楽のわからない人でも楽しめますが、特にわかる人はぜっっったいに読むべし。おすすめ。

それでは台詞解説。
神楽坂先輩の機転が、桧川ナオの窮地を救ったんですが、予想外の救いの手だったので質問したらこんな答えが。
いかにも神楽坂先輩の考えそうなことなので、ニヤリとしますね。

2007年11月 の新刊情報 富士見ファンタジア文庫

Dクラッカーズ VI 王国―the limited world― あざの耕平
Dクラッカーズ VII 王国―a boy & a girl― あざの耕平
おあいにくさま二ノ宮くん4 鈴木大輔
アイドルマスター XENOGLOSSIA~絆~ 涼風涼
クジラのソラ04 瀬尾つかさ
サイレント・ラヴァーズ III 作戦名〈大蛇〉 吉村夜
デモンパラサイト3 赤き鬼神は、魔を滅す。 北沢慶
大伝説の勇者の伝説2 明日をも知れぬ大合戦 鏡貴也
緋色のルシフェラーゼ I 伊藤イツキ

Dクラッカーズ 7 王国−a boy & a girl−

タイトル: Dクラッカーズ 7 王国−a boy & a girl−(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :あざのこうへい:あざの耕平
絵師  :村崎久都
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

Dクラッカーズ 6 王国−the limited world−

タイトル: Dクラッカーズ 6 王国−the limited world−(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :あざのこうへい:あざの耕平
絵師  :村崎久都
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

07/11/16 - の記事

本日の名台詞

「堂上教官、ちょっとかわいいかも」
「お前こそ」
「はい?」
「顔が違う、いつもと」
「な、何がですか! どこがですか!」
「いつもより女っぽい」
「そ、それは……!
プライベートで外出するんだから、お化粧くらいしますよ! でも薄くだし……! 変ですか、変なんですかあたし!?
ちょっとトイレで確認っ……」
「おかしいとは誰も言ってない」


タイトル:図書館革命(小説:メディアワークス)
作者  :ありかわひろ:有川浩
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?
キャラ :笠原郁&堂上篤 (22 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

メディア良化委員会の検閲には屈しないぜ!というエンターテイメント小説にして、恋愛小説。
絶妙な分量で終わりました。すごいお気に入りのシリーズだけにちょっと完結はなごり惜しいです。

それでは台詞解説。
恋愛になれてない体育会系女が、本命とデートできることになったはいいけれど完全に舞い上がってます。
半ば熱暴走してますね。

図書館革命

タイトル:図書館革命(小説:メディアワークス)
作者  :ありかわひろ:有川浩
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

「図書館戦争」シリーズ完結!
ifの未来で、あらゆるメディアに対する検閲が合法となってしまった日本で、唯一検閲に対する対抗権を持つ図書館が、検閲を実行しているメディア良化委員会の武装を伴う超法規的検閲に、同じく武装を許可された図書隊で対抗……とまあこれだけ読むと表現の自由をテーマにした思想小説のような印象を受けるかもしれませんが……。

桜ish(チェリッシュ)―推定魔法少女 (2)

タイトル:桜ish(チェリッシュ)―推定魔法少女 (2)(小説:スニーカー文庫)
作者  :にのまえはじめ:一肇
絵師  :みもりしのぶ:三杜シノヴ
デザイン:?
編集  :?

TSものな魔法少女ものアクション。
三人出てくる魔法少女は、中の人が全員男。

実は1巻の紹介の際に、「男が魔法少女化する」ことがほとんどネタとして生かされていないと感じたので、2巻はパスするつもりだったんですが、2巻は面白くなったと言われて、それじゃあということで読んでみました。
結果。
まだ不足もありますが、男が魔法少女化することで発生するであろう様々なことを2巻ではちゃんと拾えてました。これは大きい!
というわけでTSものを求める方はぜひどうぞ。

ラブ★ゆう 4

タイトル:ラブ★ゆう 4(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :ななつきたかふみ:七月隆文
絵師  :みけおう
デザイン:?
編集  :?

ゲームの世界から、シュンの育てたレベル99の女勇者が現実世界へと抜け出してきた!
という筋書きで、それなりにいろんな設定もあったりするんですが……大丈夫、気にしなくてok!(ヲイ
ハーレム展開のラブコメです。ストーリーなんてただの飾……げふんげふん。
ラブコメとしてはストレートで、けっこう好き。

待ってて藤森くん3 藤森くんは奮闘中

タイトル:待ってて藤森くん3 藤森くんは奮闘中(小説:富士見ミステリー文庫)
作者  :いちじょうじかるた:壱乗寺かるた
絵師  :カントク
デザイン:?
編集  :?

藤森くんを中心としたどこかほのぼの風味(あくまで「風味」なので、普通におバカなんですけどね? どうも上手く日本語化できない)なラブコメ、なんですが……
この3巻に限って言えば学園ものならぬ「寮もの」と言い切ってしまってもいいでしょう。
おんぼろだけど愛着のある男子寮を取り壊すという案が持ち上がり、寮長以下男子寮の面々が阻止しようと動くのですが……。
すちゃらかだけど熱い部分も。

07/11/15 - の記事

本日の名台詞

いろんなことがどうでもよく思えた。ぼくは失敗したんだ。みんな勘違いだった。真冬はぼくになら、なにか伝えてくれると思っていた。でも実際には、ぼくらの間にはあの部屋のドアよりもずっとずっと分厚い壁があって、声も届いていなかった。音楽の力はなんて偉大なんだろう、と思う。あんなに離れていたのに、楽譜通りに弾くだけで、すぐそばにいるように錯覚できてしまった。なんてすごい力なんだろう。消えてしまえ。


タイトル:さよならピアノソナタ(小説:電撃文庫)
作者  :すぎいひかる:杉井光
絵師  :うえだりょう:植田亮
デザイン:?
編集  :?
キャラ :桧川ナオ (217 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

実に実によい青春小説です。特に音楽やってる人は読まないと駄目ですよ。
もっとも管理人はやってませんが、でもすごく楽しめました。

それでは台詞解説。
真冬とギターのセッションすることでわかりあおうと試みたナオ。その結果は……
この微妙な言い回しが好きです。

さよならピアノソナタ

タイトル:さよならピアノソナタ(小説:電撃文庫)
作者  :すぎいひかる:杉井光
絵師  :うえだりょう:植田亮
デザイン:?
編集  :?

恋と音楽と、そしてちょっぴり革命。
これはいい青春小説です。特に音楽をかじったことある人は必見。強くおすすめ。

ピアノの天才と騒がれながら、なぜか一流の音楽とは無縁の高校に転校してきた少女・真冬と、もっぱら音楽は聴くことを専門にしていたナオとのボーイミーツガール。