名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

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07/04/28 - の記事

積ん読の海で溺死しそうな件について

ご利用は計画的に、という金融業界のCMをみるたびに「返すあてもないのに借りるなよ!」と今までずっと思ってましたが、はたと気が付いた。
人のこと言えた身分じゃなかった。
「読むあてもないのに買うなよ!」
……仰る通りで御座います。

ゴールデンウィークのために、各ライトノベルレーベルの発売日が前倒しになった結果、積ん読が恐ろしい勢いで増えてます。
ここ二週間に購入したものだけに限定して、未読の本を数えてみました。(読了分除く)

本日の名台詞

「ふ、ざけるな」
「ふざけるな。どうして、どうして、いつもこうなんだ!」
「いつもこうだ。いつも、いつも、みんながあたしに、殺せ殺せと責め立てる!」
「殺さないのが、そんなに悪いか! 死ぬのがそんなに良いことか! なんで、なんでいっつもいっつもこうなんだ!」
「あたしは、殺したくない。誰も死なせたくない。なのにみんな死にたがる。なんでだ!」


タイトル:戦う司書と荒縄の姫君(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :やまがたいしお:山形石雄
絵師  :前嶋重機
デザイン:?
編集  :?
キャラ :ノロティ=マルチェ (196 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

作品についての詳細は書影クリックで。
この巻は異様な盛り上がりっぷりで、実は完結編なんだとあとがきをみるまで固く信じてました(笑)それくらいいい出来です。

さてそれでは台詞解説。
こういう「誰も死なせたくない」という理屈は殺るだけ殺りまくった後で、自称正義の味方が言い訳に使う常套句ですが、ノロティのこれは相当な筋金入りです。それは本編を読めば明らかになることでしょう。

戦う司書と荒縄の姫君

タイトル:戦う司書と荒縄の姫君(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :やまがたいしお:山形石雄
絵師  :前嶋重機
デザイン:?
編集  :?

人は死ねばすべて本になる、という独特な世界観で紡ぎ出される異能バトルものも気が付けば6巻目なわけですが……

めちゃめちゃ盛り上がったーっ!!
え、これで完結じゃないの!? ど、どうやって話が続くんだ!? さっぱりわかりませんっ ><

序盤20ページほど読み進めると、あとはもう呆然としたままひたすら物語を読み進めている自分を発見することでしょう。
まさに驚天動地です。

天使の飼い方・しつけ方

タイトル:天使の飼い方・しつけ方(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :あさぬまこうた:浅沼広太
絵師  :羽々キロ
デザイン:?
編集  :?

子供のころの記憶をなくしていて、母親ともどこか距離があり、その上凶悪な三白眼のため、変な尾ひれのついた噂で学校中から恐れられ孤立した存在となっている少年・ひかる。
そんなひかるのもとに、ある日前触れもなく癒し天使のセラが現われて、心を癒そうとするが異様に薄いリアクションに苦戦気味。
その上、ひかるの魂を欲しがる悪魔の少女・イデルまでやってきて……という、天使と悪魔の織りなすラブコメです。なんつうか、天使のセラが暴走しまくってます。人の言うことを全然聞いてません。ていうか聞かなさすぎ(笑)
勝手に突っ走ったあげく自爆する傾向がある自己完結型天使のセラにはもうちょっと人の言うことを聞いて欲しいと願うばかりですが、こういう押しの強いキャラが嫌いでなければ楽しめると思います。