名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

07/04/03 - の記事

涼宮ハルヒの分裂

タイトル:涼宮ハルヒの分裂(小説:スニーカー文庫)
作者  :たにがわながる:谷川流
絵師  :いとうのいぢ
デザイン:?
編集  :?

世界を革命する力を持った少女が主役のSF。
……微妙に違うけど、でも間違った説明はしてませんよねえ?
以下ネタバレってほどでもないけど一応隠します。

塔の町、あたしたちの街

タイトル:塔の町、あたしたちの街(小説:ファミ通文庫)
作者  :おうぎさとし:扇智史
絵師  :尾崎弘宜
デザイン:?
編集  :?

これはいい百合ですね。だって真顔で「あいしてる」とか言うんだよ?
女同士の固い友情の行方こそがメインですが、妄想百合の余地がおおいにありますええ。

……などという煽り文句を使ってみましたが、明らかに続く形で終わっているけどよい伝奇ものです。
ストーリー的にはそう突飛な展開ではありませんが、主人公の少女が、周りが自分について大事なことを隠しているのではないかと疑い始め、そしてそれについて徐々に真実へと近づく……その過程での少女とその親友の内面描写が非常に丁寧で、その時々の正や負の感情が手に取るように伝わってきます。
感情の細かい揺れ動きを描写してある物語が好きな人にはおすすめです。
(いま、本が手元にないので名前が思い出せない・・・あとで少し直しておこう)

マリア様がみてる あなたを探しに

タイトル:マリア様がみてる あなたを探しに(小説:コバルト文庫)
作者  :こんのおゆき:今野緒雪
絵師  :ひびき玲音
デザイン:?
編集  :?

簡単な作品紹介。
いまさら未読の方は入り込みにくいところがあるかと思いますが、あえて超簡単に説明すると。
意図的におとぎ話っぽく世界観が作られた学園もの。
女同士で愛情にも近い擬似的姉妹関係が構築されますが、エロの入る余地は微塵もありません。(妄想する分には別ですが!)
携帯電話が出てこなかったり、あまり男も出てこなかったりするわけですが、そういう部分さえ了解しておくと実によい学園ものです。

翼は碧空を翔けて 3

タイトル:翼は碧空を翔けて 3(小説:C★NOVELS ファンタジア)
作者  :みうらまなみ:三浦真奈美
絵師  :くらもとかや:椋本夏夜
デザイン:?
編集  :?

飛行船を効果的に小道具に使っていますが、メインはわがまま王女様の成長と、恋物語。その完結編です。
1巻当初は自分のことしか考えてない世間知らずのわがままな王女様が、「その一言一言が妙に気になる男」を意識しだしたことから急速に変わっていく様子は、見ていてすごく微笑ましくそして気持ちいいです。
いやー実にいい終わり方でした。
ちょっとまだ物足りない気もしますが、その代わりに間延びすることなく一気に読めましたね。