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なんと槍水仙の妹が登場！　しかも！？

半額弁当争奪戦も気がつけばとうとう6巻を数えるまでになりました。
一発ネタで終わることなく、ちゃんと物語の魅力を維持しているところが素晴らしいです。
佐藤たちの通う烏田高校も文化祭に突入、文化祭してますが弁当への愛も相変わらず高いです。
そして！　ついに白粉に腐女子以外の見せ場があああっ！

と、まあ煽ってみたんですがあえて今回はシリーズそのものの魅力について改めて語ってみたいと思います。

なんといっても、弁当を食べるシーンが半端なくおいしそうに見えること。私は一人暮らしじゃないんで弁当を食べる機会そのものが限られてますが、そうじゃなければこのシリーズに影響されて弁当食べまくるかもしれない程度には弁当に冠する描写が魅力的ですね。

それから各キャラがしっかりと立っていること。
ここで重要なのは、特に女性陣が主人公の佐藤洋を抜きにしてもきちんと成立するという点です。つまり、安易にハーレムものを形成していない。
まず佐藤にとって、先輩であり憧れの存在であり、師匠的な立ち位置でもある槍水仙。彼女は、普通のラノベだと真っ先に佐藤に惚れそうな立場にいますが、一応ある程度佐藤のことを気にしてはいるものの明確な恋愛感情にはまだほど遠い様子。
残念な腐女子である白粉は、もうＢＬ方面にしか主人公に価値を見いだしてないんじゃないかって思えるくらい恋愛沙汰とは無縁の存在。
さらに、白粉のそばにいることが多い白梅も、意外に佐藤との接点は多いんですがまっっったく恋愛フラグが立つ様子なし。6巻のとあるシーンを見ているとそれがよくわかります。

実は明確に佐藤に対してフラグが成立してるのは幼なじみの著莪あやめと、アイドルの広部さんくらい？　しかし著莪は逆に佐藤との距離が近すぎて、家族化してしまっているしある意味本命だった広部さんは物理的に離れてしまってアウト（再登場する可能性ももちろんあるでしょうけど）

このように、その気になればハーレムにできるものをあえてしないことによって、ラブコメとしてではなく純粋に物語を楽しむことが出来ます。

そして尽きぬ佐藤の変態っぷり！
弁当争奪戦、そして日常のできごとでも時折かなりの漢前を発揮する佐藤なのですが、その性根はどこまでも変態という二文字から逃れることができないらしく、当然のように胸をガン見したり「こ、これは恋愛フラグ！」と自分で勝手になんでも好意的に解釈したあげく自爆すること多数。でもまるでめげてません。あれですね、ラブコメにありがちな駄目男ではなく実は潜在的なスペックは高いけどひたすら残念な隣人部員一同に近いものがあるかもしれません。

さらに溢れるセガ愛。
ここで大切なのは、特に元のゲームハードを知らない世代でも「なんかセガはすごそうだ！」というハッタリがきちんと効いている点です。まあうっかり実際にやってみて感動できるかどうかはまた別のお話ですけどね！

ああ、ふと気がつくといくらでもベン・トーへの愛を垂れ流せるなあ。
今度ベン・トーに出てくる代表的な弁当を買い集めて、ベン・トーオフとかやってみたいかも、などとまとまりのないことを書きつつ尻切れに終わるのでした。

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