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ラノベ部などというから、メタ小説で内輪パロディ的な話かと思ったんですが……これが予想外によかった！
むしろ内輪ネタっぽいネタは少なめかもしれません。あってもかなり丁寧に解説されている場合が多く、知らなくても問題なし。
某さんが「ひだまりスケッチ」を例えに出してましたが、まったりとした雰囲気の４コマ漫画をライトノベルで実践したような４コマラノベとでも言うべき作品です。おすすめ。

高校に入学したものの部活に興味が持てない少女・物部文香は、どこにも入らず一週間あまりを過ごした後、適当なところに入ってお茶を濁そうと文化系の部活を見て回っていたところ目に入ったのが「軽小説部」、通称ラノベ部。
そこですすめられたラノベを読み始めたところ、ハマッてしまい……。

全くライトノベルを読んだことがないどころか、ライトノベルという言葉自体知らなかった文香が徐々に、ライトノベルの魅力に惹かれていく様子が上手く描写されています。
ラノベ部の面々も、ちょっと癖はありつつもラノベ一色ではない、適度に距離を置いた付き合い方をしているメンバーになっていて、濃いライトノベルファンにしかわからないような会話はそんなにないですね。
さすがにオタク文化自体に理解がないと、ＢＬ小説スキーのキャラとかに引く可能性はありますが（笑）、初心者レベルから読む魅力、そして書く方の魅力についてもまったりと触れられてます。

４コマ的な展開も特徴。エピソードを細かく切って、ひとつひとつのエピソードは短いのでかなりとっつきやすくなってます。
きっと楽しく読めますよ！

なお、ややディープなファンは時々出てくるネタ元が気になるところですが……
登場キャラの名前の元ネタについては平和の温故知新、
本文中の元ネタについてはKypDurron’s Style 2nd
をご覧ください。以下ちょい補足。

87P「とても短いスカートなのに明らかにパンツをはいてない」
駒都えーじ氏の挿絵が超有名。まぶらほあたりが有力。

95P「魔法戦士うんぬん」
ウィザーズブレイン。後のページで未来が舞台であるなどの補足が出て、ｉブレインという単語が出てきて確定。

141P「タイトルは、ＳＨ＠」
　どう考えてもSH@PPLE ―しゃっぷる―以外ありえません。

192P「ユーコピー？　アイコピー」
プラネテスのアニメ版より。

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