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葉桜が来た夏 5 オラトリオ

タイトル:葉桜が来た夏 5 オラトリオ(小説:電撃文庫)
作者  :なつみこうじ:夏海公司
絵師  :もりいしづき:森井しづき
デザイン:?
編集  :?

学と葉桜。
人間とアポストリ、という異人種の二人の恋の行方は……。

ああ、綺麗に終わった。終わってしまいましたね。
ボーイミーツガールに、異人種コミュニケーションという要素の加わった本作もついに完結です。

もうこの期に及んでネタバレについて考慮もクソもない、ということで遠慮無く本編についていろいろと。

いつからか、葉桜の恋心ははっきりしたものになってましたが、完結編だけあってすごかったですね。特に学に危険が及びそうになった時の葉桜の暴走はすごかった。あの膂力で暴走されたら、もはや誰にも止められそうにない。本気で身も心も相手に捧げ尽くす覚悟が見えて、怖いというよりすごいと思いました。
この二人が最初は、お互いに敵愾心で凝り固まっていたとは信じがたいくらい!(ていうか本当に忘れかけてました……)

あと、銀の散布とその対抗。
銀の散布は『ああ、なるほど』だったけど、銀を酸化させるという対抗手段は言われるまで全く思いつきませんでした。やるなあ。

なにしろ単に異人種恋愛というだけでなく、同性愛みたいに子孫を残すことができないという根深い問題を抱えるため、二人の前途はかなり厳しそうですが、それでも二人の恋を応援したいです。


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