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ウェスタディアの双星(8) 最終決戦の章

タイトル:ウェスタディアの双星(8) 最終決戦の章(小説:電撃文庫)
作者  :おがわまさたけ:小河正岳
絵師  :つゆき:津雪
デザイン:?
編集  :?

やや駆け足な印象は否めないものの、最後まで安定した面白さでした!
星間戦記、ついに完結です!

宇宙艦隊同士の戦闘シーンがメインというSF的な物語でありながら、敷居の高さを全く感じさせない圧倒的な読みやすさ。おすすめのシリーズです!

いまさらあらすじについてあーだこーだいうのは無粋なんでよしましょう。
ちょっとこの巻は打ち切りとまではいいませんが、本来2冊かかって語ってもよかったようなエピソードを1冊に圧縮してしまった感がありますが、それでも全体としてみればシリーズの魅力はなんら損なわれていません。未曾有の国難が訪れたとき、今まで埋もれていてまるで無名だった二人の天才がウェスタディア王国を救い、やがて宇宙全体を巻き込む大きな流れにまでなっていく群像劇的な物語を、きわめて軽快に描いてみせたというその功績は大きいです。
なにしろSF的な専門用語とかほとんど出ません。
間違いなく意図的に使わないようにしているのでしょう。SFアレルギーの人の中には用語の羅列が苦手でそれでスルーしてしまっている人もいるんで、そういう人にぜひすすめたいシリーズですね。

とにかくあまりに駆け足なエピローグが残念。ああもっと見たいエピソードがいろいろあるのに!!
でもでも、楽しませてもらいました! 作者様、お疲れ様でした!


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