名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

うぶかたとう:冲方丁

11/05/17 - の記事

マルドゥック・フラグメンツ

タイトル:マルドゥック・フラグメンツ(小説:ハヤカワ文庫JA)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :寺田克也
デザイン:?
編集  :?

「マルドゥック・スクランブル」、「マルドゥック・ヴェロシティ」、そして新作のアノニマス。それら三編に連なる短編集。
ウフコック、バロットはもちろん、ボイルドの邂逅など、隙間を埋める物語については発表済みのものですが、新たなるバロットとウフコックたちの活躍を描く「アノニマス」については書き下ろしです。

さすがのおもしろさ。言うことなし。
……なんですが、個人的に衝撃の事実が初出SFマガジン2010年12月号のロングインタビューで明らかに。
「マルドゥック・スクランブル」の完全版は、一からすべて書き直していたそうです。なんということだ! 改めて買うしか!

10/04/16 - の記事

マルドゥック・スクランブル(1)

タイトル:マルドゥック・スクランブル(1)(小説:少年マガジンKC)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :大今良時
デザイン:?
編集  :?

冲方丁の「マルドゥック・スクランブル」は、昔一度劇場アニメ化が決定した後で大人の事情でお流れになっていましたが、うれしいことに再度企画が復活して劇場アニメ化決定! これに伴いコミック化も果たしてます。

そんなコミック化。一見すると原作の挿絵とは雰囲気がずいぶん違うように思えますが、実際に読んでみると非常に原作の雰囲気をうまく再現できています! おすすめ!

09/12/09 - の記事

テスタメントシュピーゲル 1

タイトル:テスタメントシュピーゲル 1(小説:スニーカー文庫)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :島田フミカネ
デザイン:?
編集  :?

えーともうなんというか圧巻と言う他ないです。
スニーカー文庫の「オイレンシュピーゲル」と富士見ファンタジア文庫の「スプライトシュピーゲル」、これら二つの物語は同じ世界の違う組織に属する特甲児童たちの戦いを描いたSFアクション巨編。

今までリンクはしていたものの、別々に書かれていた壮大な二つの物語が一つになる完結編の第一巻。
独特の圧縮文体(今勝手に命名)で書かれており、見た目からして500ページオーバーの長編ですが、物語の密度から言うとあの某電撃文庫最厚作品をも超えるくらいの勢いです。
作者があとがきで、自らの書く最後のライトノベルと表現したこのシリーズを見逃すな!

……あ、いっこだけ注意。これ両シリーズを読んでないと全く意味が分からないので、まずはそちらからお読み下さいね。

08/05/04 - の記事

オイレンシュピーゲル肆 WagTheDog

タイトル:オイレンシュピーゲル肆 WagTheDog(小説:スニーカー文庫)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :白亜右月
デザイン:?
編集  :?

身体に欠損のある児童の中から特に適性のある者を選び、強大な武器を自分の第二の手足のごとく操り街の治安を護るために戦う「特甲児童」の少女達の活躍を描いたSFアクション。
スプライトシュピーゲルと同一の世界観、同一の時間軸で平行した物語が語られるシリーズです。
燃えます。すごく燃えます。
4巻は、2つの作品がかなり密接にリンクしていることもあって、可能であれば2作品の4巻同士は一気読みを推奨します。

スプライトシュピーゲルIV テンペスト

タイトル:スプライトシュピーゲルIV テンペスト(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :灰村キヨタカ
デザイン:?
編集  :?

燃えた。最初から最後までトップスピードで駆け抜けました。
富士見ファンタジア文庫最厚記録を更新する500頁を超える厚さなど全く問題にならない盛り上がりっぷり。
特甲児童。
元は体の重大な欠損を補うためのプログラムとして開発され、実際には強力な軍用として戦うことを宿命づけられた少女達の戦いの軌跡を描いた超燃え!なSFアクションです。赤枠でおすすめ。

08/03/02 - の記事

ばいばい、アース 4

タイトル:ばいばい、アース 4(小説:角川書店)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

圧倒的な存在感のある、本格ファンタジー小説。
非常に硬質な内容なので軽めのキャラ小説を求める方には少々重いかもしれませんが、しっかりと隅の隅まで構築された世界観を楽しみたい方や、文体そのものに酔いしれたい方には断然おすすめ。あ、大剣+少女という組み合わせにも注目。
これにて完結です。

07/12/06 - の記事

ばいばい、アース 3

タイトル:ばいばい、アース 3(小説:ハヤカワ文庫JA)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

独自の世界観と重厚な文体で畳みかける、冲方丁の初期の傑作ファンタジーです。
長耳や毛皮など、誰もが種族的な特徴を持つ中で唯一、何ら特徴を持たないのっぺらぼうの少女として生まれらラブラック・ベルの戦いを描きます。
なんといっても大剣と少女という組み合わせがまず燃えます。
作中のアクションの数々も、その独特の世界観が存分に生かされていて、文章に酔いしれることでしょう。
単にキャラクターの活躍だけを描写している作品ではない為、軽めの作品をお求めの場合にはやや不向きかもしれませんが、しっかりしたストーリーを求める方にはおすすめです。

なお、細かいストーリーを書かないのはややこしいので一言では説明不能の為。べ、別に手抜きしたわけじゃないんだからね!

07/11/20 - の記事

ばいばい、アース 2

タイトル:ばいばい、アース 2(小説:ハヤカワ文庫JA)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

世界でただ一人、何の種族的特徴も持たない「のっぺらぼう」として生まれた少女ラブラック・ベルが、自らが生まれた理由を問うハイ・ファンタジー。
単にキャラ小説として読もうと思うと、文章が重く感じるかもしれませんが、圧倒的な世界観、それぞれの登場人物が背負う重い感情を持っており、文章そのものに酔いしれたい人にはぜひぜひ読んで欲しいシリーズです。
大剣と少女という組み合わせにピンと来た方にもおすすめ。

07/11/06 - の記事

スプライトシュピーゲル3 いかづちの日と自由の朝

タイトル:スプライトシュピーゲル3 いかづちの日と自由の朝(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :灰村キヨタカ
デザイン:?
編集  :?

オイレンシュピーゲルとの物語のリンクがかなり密接さを増してきてます。
発売日を揃えるようにしているようなので、このシリーズは片方読んだらもう一方にもすぐ手をつけることを推奨。
体の欠損を補うというお題目の下、政府のお墨付きで全身を兵器化されて前線で戦うことを宿命づけられた特甲児童たちの戦いを描いたSFです。
燃える燃えるとにかく燃える! 冲方節はダテじゃない!

07/11/03 - の記事

オイレンシュピーゲル 参

タイトル:オイレンシュピーゲル 参(小説:スニーカー文庫)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :白亜右月
デザイン:?
編集  :?

なんか、ラブラブ時空が発生してますっ!!
基本的に熱いぜ熱いぜ熱くて死ぬぜ!というアクションはそのままなんですが、この3巻は至るところで恋に華が咲いてます。
特に陽炎の中隊長への一途な献身っぷりと、たぶん全然意識はしてないだろうけど陽炎のことは憎からず思っているであろうミハエル中隊長がいい漢ぶりに惚れました。
いやーやっぱりこのやっぱりこのシリーズは最高。
国際都市ミリオポリスの治安を守るために導入された、体を機械化された特甲児童たちの戦いを描いたSFです。

07/10/04 - の記事

ばいばい、アース 1

タイトル:ばいばい、アース 1(小説:角川書店)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

大剣をぶん回す少女が主人公! そして書くのは冲方丁。いや燃える燃える!玲朧月さん、チェック済んでます~?(笑)
ハードカバーで長らく入手不可になっていたものの文庫版で出ます。4分冊で毎月刊行。
内容としてはハイ・ファンタジーになりますが、これはいいです。断然おすすめです。

07/07/24 - の記事

スプライトシュピーゲル 2

タイトル:スプライトシュピーゲル 2(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :灰村キヨタカ
デザイン:?
編集  :?

独特な表記法で繰り出されるSF。
事故などによって、その肉体をほとんど失ったものの中から適性のある子供が、その全身をサイボーグ化し強大な能力を持ち、警察権力の急先鋒として事件解決に奔走します。
重い過去や現実を背負いながら、軽口を忘れない心や、本編の端々に出てくる痛烈な皮肉など、シリーズの中毒になる要素はいっぱいですのでSFに拒否感さえなければぜひともお試しください。
ちなみに可能であれば「オイレン・シュピーゲル2」と「スプライト・シュピーゲル2」は一気に読んだ方がより楽しめます。

07/06/04 - の記事

オイレンシュピーゲル 2

タイトル:オイレンシュピーゲル 2(小説:スニーカー文庫)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :白亜右月
デザイン:?
編集  :?

1巻より燃え度アップ!
深刻な体の障害を、自分の体のほとんどを機械化することで克服し、その潜在的な特性から特甲児童として治安維持のために強大な武力を携えて戦う物語です。
「マルドゥック・ヴェロシティ」シリーズで確立された、独特のリズムで繰り出される文と重厚なストーリー展開が魅力。

07/02/06 - の記事

オイレンシュピーゲル 1

タイトル:オイレンシュピーゲル 1(小説:スニーカー文庫)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :白亜右月
デザイン:?
編集  :?

「マルドゥック・スクランブル」「マルドッゥク・ヴェロシティ」が楽しめたなら、ぜひこっちも読むべき。
その際は富士見ファンタジア文庫のスプライト・シュピーゲルも一緒に。
ある程度は出すレーベルのことを意識して書かれてはいるものの、まちがいなく同質の空気を感じます。

07/02/01 - の記事

スプライトシュピーゲル 1

タイトル:スプライトシュピーゲル 1(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :灰村キヨタカ
デザイン:?
編集  :?

詳しい紹介は後日するとして、今はこれだけ。
「マルドゥック・スクランブル」「マルドッゥク・ヴェロシティ」が楽しめたなら、ぜひこっちも読むべき。
むろん、その際はスニーカー文庫のオイレン・シュピーゲルも一緒に。
ある程度は出すレーベルのことを意識して書かれてはいるものの、まちがいなく同質の空気を感じます。

06/12/20 - の記事

黒い季節

タイトル:黒い季節(小説:角川書店)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

冲方丁のデビュー作。
絶版になって以来長らくヤフオクなどでプレミア価格で取引される状態でしたが、このたびめでたく復刊です。私も買わないと。
ところで「ばいばい、アース」は復刊しないんですかね?

06/11/27 - の記事

マルドゥック・ヴェロシティ 3

タイトル:マルドゥック・ヴェロシティ 3(小説:ハヤカワ文庫JA)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

独特な文体から繰り出される硬質なストーリーとアクション。
マルドゥック・スクランブルの過去、ウフコックとボイルドの物語です。
なお、分かり切ったことですがどうあっても大団円では終わりようのない物語なので、ハッピーエンドを所望の方は、引き続いてマルドゥック・スクランブルの再読の用意を。

あー終わってしまった……色んな意味で虚脱してます。とにかく読んでみたらすべてわかる、としか言いようがないですね。何を書いてもネタバレになる

06/11/18 - の記事

マルドゥック・ヴェロシティ 2

タイトル:マルドゥック・ヴェロシティ 2(小説:ハヤカワ文庫JA)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :寺田克也
デザイン:?
編集  :?

とにかく燃えに燃えます。09メンバーとカトル・カールのバトルは必見。超人変人のオンパレードです。
硬質なアクションやハードボイルド風味な物語をお好みだったら断然買いです。前作「マルドゥック・スクランブル(全3巻)」未見の方でも、たぶんいきなりこっちから読んでも大丈夫。きっと最終的にはこっちにはまったら向こうにも手を出す頃になるでしょうけれど。
さてさて3巻ではいったいどう話を収束させるんでしょうか……おおよその結末は既にわかってしまっているとはいえ、それでもドキドキさせられます

06/11/17 - の記事

マルドゥック・ヴェロシティ (1)

タイトル:マルドゥック・ヴェロシティ (1)(小説:ハヤカワ文庫JA)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :寺田克也
デザイン:?
編集  :?

マルドゥック・スクランブルの6年前の話。
まだバロットに出会う前、ウフコックがボイルドとパートナーを組んでいた時の物語です。主役はボイルド、そして主な舞台はスクランブル 09。
いやもう燃える燃える!
熱いアクションと濃い設定、そしてボイルドからウフコックへの「愛」(とあえて呼ぶ)が実にいい。