名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
　

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ばいばい、アース 1

投稿者： tonbo 投稿日時： 木曜, 2007/10/04 - 16:15
ばいばい、アース 1
→honto、→amazon
タイトル：ばいばい、アース 1（小説：角川書店）
作者　　：うぶかたとう：冲方丁
絵師　　：？
デザイン：？
編集　　：？
作者直営サイト：tow_ubukata
絵師直営サイト：なし
特記事項なし

大剣をぶん回す少女が主人公！　そして書くのは冲方丁。いや燃える燃える!←玲朧月さん、チェック済んでます～？（笑）
ハードカバーで長らく入手不可になっていたものの文庫版で出ます。4分冊で毎月刊行。
内容としてはハイ・ファンタジーになりますが、これはいいです。断然おすすめです。

世界観が一から構築されているため、その世界を掴むまでは少々読むのに時間がかかるかもしれません。
しかし世界を掴んだ後は一気に最後まで読み切るだけのおもしろさを持ってます。
各々剣を「育てる」概念があったり、鋼が花から生み出されたり、生物も花から創造されたりとにかく魅力あふれる世界。
これは実際にじっくり読んで世界に浸ってほしいと思います。
そして、世界に生きるすべての種族が、翼を持っていたり、ウサギのごとく長耳でがいけんもそれっぽかったり、尻尾が生えていたり何らかの特徴を持つ中で、ただ一人だけ生まれたときから「のっぺらぼう」として何の特徴もない体で生まれてきた少女。
そんな彼女が成長し、やがては大きな運命に直面することに……。

なんといっても、主人公の少女・ベルが振り回すのは超がつく大剣！
重すぎて宿屋の２階に上がるのは階段がきしんで断念したり、戦えば相手の武器を腕ごと粉砕。
果ては出口を確保するために、扉を周囲の壁ごとふっ飛ばす！
戦いでパーティーを組むときの用語ひとつとっても独特です。
マルドゥックのようなＳＦの重厚さとはまた一味違いますが、これを読まずして終わるなんてもったいない！と言っておきますええ。

この作品の名台詞

――世界を穿孔せよ、
得難い適所（ピッチ）を自ら外れ、唸りを上げろ。それがお前の望むもの、お前が行こうとしている所。
お前がそこに存すことの由縁（リズム）を取り戻せ。

→解説

「〈悪〉の剣士の質も、落ちたもんだ。〈悪〉たるか、〈悪〉なすか、その違いを知らんやつが、剣を執るな」

→解説

シリーズ一覧

『ばいばい、アース 2』
『ばいばい、アース 3』
『ばいばい、アース 4』

作品一覧

『マルドゥック・ヴェロシティ (1)』
『マルドゥック・ヴェロシティ 2』
『マルドゥック・ヴェロシティ 3』
『黒い季節』
『スプライトシュピーゲル 1』
『オイレンシュピーゲル 1』
『オイレンシュピーゲル 2』
『スプライトシュピーゲル 2』
『ばいばい、アース 2』
『オイレンシュピーゲル 参』
『スプライトシュピーゲル3 いかづちの日と自由の朝』
『ばいばい、アース 3』
『ばいばい、アース 4』
『スプライトシュピーゲルIV テンペスト』
『オイレンシュピーゲル肆 WagTheDog』
『テスタメントシュピーゲル 1』
『マルドゥック・スクランブル（1）』
『マルドゥック・フラグメンツ』

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