名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

レーベル別

06/10/14 - の記事

キノの旅―The beautiful world (10)

タイトル:キノの旅―The beautiful world (10)(小説:電撃文庫)
作者  :しぐさわけいいち:時雨沢恵一
絵師  :黒星紅白
デザイン:?
編集  :?

相変わらず実にそつがないですね。
一見学校図書館に置くと最適な人畜無害な作品に見えて、その実「通り過ぎるだけで何かを解決したりはしない」という大原則を知ると、「ああ、人生って厳しいんだなあ」という世の中の現実を知ることができる、古き時代のおとぎ話のような感覚で読むことができます。
この間の場合だと、ペットを飼う国でのオチが実にいいなあ、と。今回はあとがきもばっちりです(笑)

06/10/13 - の記事

彼女は帰星子女 4 (4)

タイトル:彼女は帰星子女 4 (4)(小説:電撃文庫)
作者  :うえのゆう:上野遊
絵師  :あかざ
デザイン:?
編集  :?

宇宙人と地球人の混血で、どこにも今まで「居場所」がなかった少女・絹がようやく見つけた安らげる場所、気の置けない友人、そしてかけがえのない人・望。
……あえてストーリーにはつっこんで触れませんが、単に恋というよりも絆をテーマに書かれている気がするこのシリーズも4巻で完結です。果たして絹と望、二人の想いの結末はどうなるのでしょう。
正直言って、宇宙人の帰化政策とかけっこうスケール的には大きいはずなのですが物語的にはかなり地味な部類に入ります。無茶な展開というものがないせいかもしれません。その代わり、「絆」に関わることは細かく描写されているのでじっくり味わうには向いてます。下町青春SF、とか勝手に呼称してみたり。

世界は悪魔で満ちている? 2 (2)

タイトル:世界は悪魔で満ちている? 2 (2)(小説:電撃文庫)
作者  :あいはらあきら:相原あきら
絵師  :南野彼方
デザイン:?
編集  :?

1巻の作品紹介見てもらうとわかりますが、どうしようもなくおバカなラブコメ。
天使と悪魔が出てきますが、なんというかまあ……これを読んで、何か崇高な気持ち(笑)になったり、人間的に成長したり(笑)しようなどと考える真面目な人には向いてませんが、その場でくだらんテキストを読んで笑えればいいのだ、と思う人にはおすすめできます。私はけっこう好きです。
あらすじなんぞ必要あるとは思えないので省略!(笑)
ヒロインが、2巻に至っても主人公に弱みを握られてるからだと言い張って、一緒に登校したりはては自分からご飯を作りにいこうとしたりするあたりも実にバカらしくて素敵。

06/10/12 - の記事

狼と香辛料 (3)

タイトル:狼と香辛料 (3)(小説:電撃文庫)
作者  :はせくらいすな:支倉凍砂
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:?
編集  :?

行商人のロレンスを主役にして、ライトノベルで経済という要素を持ち込んだ希有なライトノベルです。
で、ありながらも獣耳にしっぽな、姿は可憐で、けれどもいいようにロレンスを翻弄する賢狼の化身な(見かけは)少女をすえることで、堅苦しさも感じないという絶妙なバランスの元で出来上がった逸品。あーこれたぶん、けっこう女性受けもいいんじゃないのかな?と思ってみたり。
3巻の内容としては、いやもう愛だねえ!というしかないですね。

空ノ鐘の響く惑星(ほし)で (12)

タイトル:空ノ鐘の響く惑星(ほし)で (12)(小説:電撃文庫)
作者  :わたせそういちろう:渡瀬草一郎
絵師  :いわさきみなこ:岩崎美奈子
デザイン:?
編集  :?

良質ファンタジーたるこのシリーズもついに完結です!
いやー……終わってしまいましたねえ。こういう長期シリーズが終わると、読み終えた満足感ともう続きが読めないという寂寥感を同時に味わいます。しばらくは余韻に浸っていたい、そう思えるくらい実に満足のできるファンタジーでした。

ちなみに誰しもが気になるのは物語そのものの行方もさることながら、ウルクvsリセリナの恋の行方だと思いますが……

2006年10月 の新刊情報 GA文庫

いつかは……とは思っていたけど、さすがにこのスピードは予想外でした。なんとレーベル創設から1年経たずにポリフォニカはアニメ化決定です。……資本力と営業力の差か?

神曲奏界ポリフォニカ ストラグル・クリムゾン  榊一郎
かむなぎ 不死に神代の花の咲く  沖垣淳
戦塵外史 野を馳せる風のごとく  花田一三六

戦塵外史 野を馳せる風のごとく

タイトル:戦塵外史 野を馳せる風のごとく(小説:GA文庫)
作者  :はなだいさむ:花田一三六
絵師  :廣岡政樹
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

06/10/11 - の記事

付喪堂骨董店―“不思議”取り扱います

タイトル:付喪堂骨董店―“不思議”取り扱います(小説:電撃文庫)
作者  :おどうあきひこ:御堂彰彦
絵師  :タケシマサトシ
デザイン:?
編集  :?

唐突ですがおすすめです。
アンティークショップに集まる怪しげな道具が引き起こす事件……という舞台設定は、これも人気のある題材でかなり過去に色々読んできてます。さて、お手並み拝見と言ったところだったわけですが……
おお、これはおもしろい。
とりあえずイラストにまずやられました(笑)
肝心の本編は、そこのアンティークショップで働く普通の男子高校生・刻也と、美人だけど無表情系でクールな住み込みバイトの舞野咲、そして店主なのによく偽物をつかまされる都和子の3名が主な登場人物です。

シゴフミ―Stories of Last Letter

タイトル:シゴフミ―Stories of Last Letter(小説:電撃文庫)
作者  :あまみやりょう:雨宮諒
絵師  :ボコ
デザイン:?
編集  :?

シゴフミとは? 死後文のこと。その死後文を届ける配達人と、手紙を託す死者、残された生者について綴った連作短編集。ただし、基本的には各編は独立してます。
そうですね、派手さはありませんが相変わらず地道に確実に読める短編を書かれてます。そもそも短編書けるということ自体が貴重なので、がんばってほしいですね。

とある魔術の禁書目録(インデックス) (11)

タイトル:とある魔術の禁書目録(インデックス) (11)(小説:電撃文庫)
作者  :かまちかずま:鎌池和馬
絵師  :灰村キヨタカ
デザイン:?
編集  :?

自発的な能力としては役立たず、でもカウンターとしてなら最強なあらゆる異能を打ち消す右手「幻想殺し(イマジン・ブレイカー)」で、主人公の上条当麻が見かけた「助けを求めている人」を片っ端から救ってフラグをたてまくる話です。……あれ? なんか微妙に違う?

さて、11巻ではローマ正教側が舞台、オルソラとかアニェーゼが再登場です。まさか再登場するとは……。あと、どうも天草式のとある女の子も次に向けての仕込みのような気が

06/10/10 - の記事

神曲奏界ポリフォニカ アニメ化決定

速報!「神曲奏界ポリフォニカ」アニメ公式サイト本日オープン!(GA Graphicサイト内)
神曲奏界ポリフォニカ アニメ公式サイト

あとがきで重大発表とか言ってたからひょっとしてそうなんじゃないかとは思ってましたが、やはりアニメ化決定とのこと。とはいえちょっとびっくりしたので取り上げておきます。
ちなみにうちで扱ってるポリフォニカ関連の記事はこの辺です

鋼殻のレギオス(3) センチメンタル・ヴォイス

タイトル:鋼殻のレギオス(3) センチメンタル・ヴォイス(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :あまぎしゅうすけ:雨木シュウスケ
絵師  :みゆう:深遊
デザイン:?
編集  :?

さんざん遅れつつも読了。
都市が自律した意志を持ち、一個の巨大な生命「鋼殻都市」として自らの足で移動を続けるというなんとも魅力あふれる世界で、大きな力を持ちながらも過去の過ちにより都市を追放になり、別の都市で生活をはじめようとするレイフォンを主役にしたファンタジー。
はじめっから主人公が反則級の強さを手にしているのですが、話の展開が上手く不自然さかありません。富士見ファンタジア文庫の中で、独自の世界観を築いている作家さんとして注目&おすすめしてます

06/10/09 - の記事

二四〇九階の彼女

タイトル:二四〇九階の彼女(小説:電撃文庫)
作者  :にしむらゆう:西村悠
絵師  :高階@聖人
デザイン:?
編集  :?

ちょっと変則的なロードノベル。
外の世界を求めて、階層世界を下へ下へと旅を続け、様々な世界を巡る少年と、相棒のカエル(のようなもの)の物語です。
それぞれの階層では全く違う世界が広がっていて、共通するのは神の代行機械であるアントロポシュカと世界と世界を繋ぐ「門」、そこに至る「鍵」となる人物。それぞれの世界で主人公の少年が体験したことを綴る連作短編形式になってます。
ちょっと世界観をつかむのに最初混乱して、行きつ戻りつしたりしたんですが、それぞれの世界に特徴があっておもしろく読むことが出来ました。あと、基本的には少年のお目付役的な役割にいるカエルが非常にラブリーで、カエルの挿絵に思わず萌えました(笑)
カエルかわいいよカエル。

星屑エンプレス2 きりきりなぼくの日常

タイトル:星屑エンプレス2 きりきりなぼくの日常(小説:富士見ミステリー文庫)
作者  :こばやしめぐみ:小林めぐみ
絵師  :ぽぽるちゃ
デザイン:?
編集  :?

対外的には20歳の外見、でも諸事情あって実際には10歳な帝国皇女ナオシスタ。そのナオシスタに「事故」で殺されてしまい、サイボーグとして蘇って帝国の備品になってしまった犯罪捜査官志望の主人公の受難?を描写するコミカルSF第2弾。
「食卓にビールを」ほどではないですが、作品から漏れてくる表現しがたい緩さが特徴です。
これはもう合う人には合うし、合わない人にたるく感じそうとしかいいようがないですね。私はこういう緩さは好きですけれど。

06/10/08 - の記事

Room No.1301 (#8)

タイトル:Room No.1301 (#8)(小説:富士見ミステリー文庫)
作者  :あらいてる:新井輝
絵師  :さっち
デザイン:?
編集  :?

どこか心に問題を抱えた人間だけが鍵を手にして入ることの出来るマンション、ROOM1301。そこでのまったりとしてそれでいてえっちもある(笑)日常を描いたのがこの物語です。
どうしてもえっちに注目が集まりがちなこのシリーズですが、日常のなんともいえない会話のキャッチボール、それによって作られる独特な雰囲気こそがシリーズ……というか新井作品の肝であると思います。

なお、この巻ではとうとう物語が動き始めます。シーナ&バケッツがテレビの取材を受けることになり、それによって何かが変わっていくのですが……。その何かは読んでのお楽しみと言うことで。

06/10/07 - の記事

ギロチンマシン中村奈々子 義務教育編

タイトル:ギロチンマシン中村奈々子 義務教育編(小説:徳間デュアル文庫)
作者  :あきら:日日日
絵師  :大出長介
デザイン:?
編集  :?

本来、まいじゃーではできるだけ発売日前には詳しい紹介は出さないように自粛ぎみなのですが、徳間デュアル文庫の場合は出たことさえ認識されなさそうなので、あえて公式発売日前に出しておくことに。

ロボットが反乱して人と戦争を繰り広げている世界で、ロボットの親玉破壊のための潜入工作員として送り込まれる途中で意識を失い、ロボットに拾われて……という出だしではじまるAIものラブコメで、最後まで読んでいくとそれなりの出来ですし、途中のキャラ同士のやりとりはなかなか軽快でよい感じです。
ただし注意事項あり。一応作中でそれなりに説明はついていますが、ロボットうんぬんという割にはあまりにも人間味がありすぎるキャラばかりで、ロボットが登場する感覚が皆無です。なので、もしあなたがSF者で、そういう硬派なノリを期待する場合は手出しは止めたほうがいいと思います。「ラブコメのおまけにロボットという要素を申し訳につけてみましたよ?」という感覚で読むと幸せになれます、たぶん。
あーあと1点、一応それなり話はまとまってますが続編前提の作りなんでそこら辺にも注意。

アンダカの怪造学 4 (4)

タイトル:アンダカの怪造学 4 (4)(小説:スニーカー文庫)
作者  :あきら:日日日
絵師  :エナミカツミ
デザイン:?
編集  :?

簡単に説明すると、怪造学という、異世界からモンスターを召喚して利用する学問の中の異端児として「モンスターは友達。怖くないよ!」と本気で思っている女の子が主人公の物語です。

……ところで、どうも私はシリーズそのものよりも戦橋舞弓さえ活躍すれば、あとはなんでもいいんじゃないかという気がしてきました。この巻ではあまり状況が動かない小エピソードのような感覚なので、特筆するところはないですええ。(相変わらずなんの説明にもなってない……)

ゼロの使い魔 9 (9)

タイトル:ゼロの使い魔 9 (9)(小説:MF文庫J)
作者  :やまぐちのぼる:ヤマグチノボル
絵師  :うさづかえいじ:兎塚エイジ
デザイン:?
編集  :?

今現在のラノベの中では最強に位置するツンデレさんである、ルイズが出てくる作品です。
このシリーズの場合、ストーリーに興味を持って買うというパターンは「ほぼない」と言い切っても過言ではないと思われるので、ストーリーには触れません。

さて、戦争パートが一区切りついてルイズと才人の仲は深まったようで、やっぱりなかなか進展しません。だがそれがいい。あと、この間ではアンリエタ王女との一幕は最大の見せ場ですね

06/10/06 - の記事

彩雲国物語―緑風は刃のごとく

タイトル:彩雲国物語―緑風は刃のごとく(小説:角川ビーンズ文庫)
作者  :ゆきのさい:雪乃紗衣
絵師  :由羅カイリ
デザイン:?
編集  :?

相変わらずテンションが落ちません。
気がつくといつの間にか12巻を数える大作になってますが、作品に変な偏りがないので誰にでも――それこそラノベ入門用に使えるくらいに広くおすすめできる物語です。中華風世界観で、女性初官吏を目指して、数々の逆風にもめげず秀麗さんはがんばります!
少女系な作品だけに秀麗に対して、逆ハーレム状態になってますが、そもそも舞台の背景となっている官僚政治、それも女性進出など考えられなかった時代の話だけに、当たり前の光景で違和感がないところもいいですね。

06/10/05 - の記事

ストライクウィッチーズ―スオムスいらん子中隊がんばる

タイトル:ストライクウィッチーズ―スオムスいらん子中隊がんばる(小説:スニーカー文庫)
作者  :やまぐちのぼる:ヤマグチノボル
絵師  :島田フミカネ
デザイン:?
編集  :?

参考:http://s-witch.cute.or.jp/
最初はアニメのノベライズかと思っていたら、多メディア平行展開ということみたいです。アニメのプロモを見たらデザインとかに正直引き気味だったのですが……
思ったよりちゃんとした話でした。

機械を使って魔法を増幅させるという手法が発達した世界で、魔女が魔法によって強化された飛行脚(ストライカー)と防御のための魔法フィールドを張って、空を翔る機械化航空歩兵が、正体不明の人類の敵ネウロイと戦いを繰り広げるという設定です。

プリンセスはお年頃2

タイトル:プリンセスはお年頃2(小説:HJ文庫)
作者  :さかきいちろう:榊一郎
絵師  :みやまわか:深山和香
デザイン:?
編集  :?

淫魔だけど王女様でしかも潔癖性で、ただいまは処女喪失旅行中というなかなかに刺激的?なお姫様が主役なお話ですが……

すげー強い敵が出てきましたよ?ってことと、エキノの過去が明らかになった以外はストーリー的な進展がありませんでしたので特段書くことがありません。

2006年10月 の新刊情報 電撃文庫

連休が絡んでいるため、一部の地域ではかなり早く出回りそうな感じです。
狼と香辛料は早くも3巻が、そして禁書目録の新刊も来ました!

キノの旅 X the Beautiful World 時雨沢恵一
護くんに女神の祝福を! (9) 岩田洋季
とある魔術の禁書目録 (11) 鎌池和馬
空の鐘の響く惑星で (12) 渡瀬草一郎
はにかみトライアングル (4) 五十嵐雄策
狼と香辛料 III 支倉凍砂
バッカーノ!1934 獄中編 Alice In Jails 成田良悟
でぃ・えっち・えぃ そのろく! ゆうきりん

2006年10月 の新刊情報 富士見ミステリー文庫

おお、ROOMの新刊出ますね。そういえばそろそろあとがきの中の人の出番だったっけかな?

ROOM NO.1301 #8 妹さんはオプティミスティック! 新井輝
星屑エンプレス2 きりきりなぼくの日常 小林めぐみ
セカイのスキマ2 田代裕彦

セカイのスキマ (2)

タイトル:セカイのスキマ (2)(小説:富士見ミステリー文庫)
作者  :たしろひろひこ:田代裕彦
絵師  :綾瀬はづき
デザイン:?
編集  :?

……現代学園異能?
妖怪退治を引き受けて、依頼人には「これは妖怪の仕業ではなかった」と思わせるような論理展開で納得させ、しかる後に本物の怪異は人知れず打ち払う……こういう仕組みの物語を、アクションではなくミステリ的手法を主体としてすすめていく点が特徴です。

06/10/04 - の記事

マリア様がみてる (大きな扉小さな鍵)

タイトル:マリア様がみてる (大きな扉小さな鍵)(小説:コバルト文庫)
作者  :こんのおゆき:今野緒雪
絵師  :ひびき玲音
デザイン:?
編集  :?

未読の方向けにさらりと説明。「マリア様がみてる」は、どうも百合っぽい話という先入観が一部にはあるようですが、これは雰囲気百合、友情の延長線上の感覚であり、あくまでも基本は学園ものです。

さて。
軍曹! ついに状況開始であります!(ぇ

レンズと悪魔 1 (1)

タイトル:レンズと悪魔 1 (1)(小説:スニーカー文庫)
作者  :むつづかあきら:六塚光
絵師  :カズアキ
デザイン:?
編集  :?

あとで物語の説明をきっちり入れるつもりですが……
とりあえずおすすめ。タマラセよりも確実にレベルアップしてます。
ファンタジー系が好きなら安心して手を出してください。

くじびき勇者さま 誰が小娘よ!?

タイトル:くじびき勇者さま 誰が小娘よ!?(小説:HJ文庫)
作者  :しみずふみか:清水文化
絵師  :牛木義隆
デザイン:?
編集  :?

重要なことは神託としてくじびきで物事が決まる世界で、ドラゴンに関わる難事を解決してくれる救世主もくじびきで……まあそんな内容のファンタジーです。
とりあえず……1巻についてはおみくじうんぬんは、一見重要そうでその実あまり本編には絡んできませんのでこの際忘れたほうがいいかもしれません。
それよりも、清水文化さんの作品の特徴として、目の前に街や人々の生活の姿が浮かんでくるくらい、世界の細部まで作り込まれているのがわかります。そういう作り込みを愛する方におすすめ。

06/10/03 - の記事

戦艦人間ハヤト

タイトル:戦艦人間ハヤト(小説:HJ文庫)
作者  :おおさこじゅんいち:大迫純一
絵師  :hippo
デザイン:?
編集  :?

戦艦人間、というのがなんのことやらさっぱりだったのですが読んで納得しました。
平たく言うと、色んな意味で変身ヒーローもののフォーマットそのものです。あえてそのフォーマットについては触れませんが、読めば「ああ、なるほど」と感じるはずです。

06/10/02 - の記事

疾走する思春期のパラベラム

タイトル:疾走する思春期のパラベラム(小説:ファミ通文庫)
作者  :ふかみまこと:深見真
絵師  :うなじ
デザイン:?
編集  :?

もはや完全にスタイルを確立した感のある、いつもの深見テイストです。
つまり銃器と、アクションと、B級映画と、あと今回そっちはメインじゃないのですが無理矢理百合要素が入ってます。ほんとにこの作者の人は百合が好きですね(笑)

ああ、あとヒロインの一人がVIPPERです。(画像掲示板うんぬんとありますが、二次裏の方じゃないと思いますが……あんま詳しくないから違ってたらごめんなさい)そんなに描写が大岩家じゃないから過度の期待を持って読まれると肩すかしを食うかもしれませんが、「キタコレ」「ちょうがんばれ」「ワクテカ」、そして休日の趣味は自分でスレ立てて……あっはっは。脇役じゃなくヒロインがここまでこてこてなのははじめてみました(笑)

06/10/01 - の記事

終わる世界、終わらない夏休み ~桜井深優の終末~

タイトル:終わる世界、終わらない夏休み ~桜井深優の終末~(小説:ファミ通文庫)
作者  :あきさかあさひ
絵師  :東条さかな
デザイン:?
編集  :?

世界の終末までの4日間を繰り返すループに入った世界の中で、その事実に気がついた高校生3人が世界を滅びから救おうと奮闘する時間もの。実にきれいにまとまりました。
1巻読んでる人は何も考えることなく即座に入手すべし。時間ものは青春ストーリーと相性がいいのですが、やはりこの作品もいい感じに青春してます。特に若い人に(笑)読んでほしいかな。