名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

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07/01/26 - の記事

本日の名台詞

「よかろう。ならば汝に選ばせてやる。
苦渋と悔恨に満ちた天国か、それとも悦楽に身を震わせる地獄か――」


タイトル:麗しのシャーロットに捧ぐ―ヴァーテックテイルズ(小説:富士見ミステリー文庫)
作者  :おぜきしゅういち:尾関修一
絵師  :山本ケイジ
デザイン:?
編集  :?
キャラ :ヴァーテック (70 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

富士見ファンタジア文庫も含めた新人賞受賞4作品の中で、完成度や方向性の違い、ありとあらゆる面で際だっていた作品です。
その実力は新人レベルじゃないです。ミステリにしてホラーな作品。たぶん今月のベストワンじゃないかな?
黙って手にとってこの物語の結末を見届けましょう。なお、コメディ成分は1%たりとも混入してないのでそのつもりでお読みください。

暗闇にヤギを探して 2

タイトル:暗闇にヤギを探して 2(小説:MF文庫J)
作者  :ほしがまさや:穂史賀雅也
絵師  :シコルスキー
デザイン:?
編集  :?

ちょっと特殊な事情を抱えた先輩や、ねじくれた性格の幼馴染みなんかとのラブコメ。
今回、新キャラも登場して主人公獲得のための三つ巴の闘争が開始されるわけですが……面白かったです安易にコメディだけに逃げず、曖昧なまま放置していた恋愛関係の選択を主人公の少年に否応なく迫るような展開になってます。
正直ぬるま湯のハーレムみたいな形のままで推移するかと思ってたのでいい意味でかなり意外でした。
今の展開だと次の巻で完結する可能性が低くなさそうですが、お互いの関係がなあなあで済むとは思えないので、主人公が誰を選ぶのかものすごく気になります。ああ、今から次の巻が待ち遠しい……。

エモーショナル・ハウル―鋼殻のレギオス5

タイトル:エモーショナル・ハウル―鋼殻のレギオス5(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :あまぎしゅうすけ:雨木シュウスケ
絵師  :みゆう:深遊
デザイン:?
編集  :?

激強の元天剣授受者・レイフォンの再出発物語。圧倒的に身体能力では勝っているレイフォンが、周りに影響されて精神的にどう成長していくかがみどころ。
ついでに言うと、どの女の子とくっつくんだろうというもの気になるところです。
あと、自律移動する都市という設定があるので、主人公達は別に旅をしているロードノベルではないのに、イベントは向こうから勝手にやってくるというあたりもちょっと興味深いですね。

さて、割とこの巻は閑話休題的なエピソードだと思ったんですが……ですが。
え! ちょ! そんな引きで終わるんですか! 放置ですか! ぐあー!

神様のおきにいり 3 ぬれおんなの巻

タイトル:神様のおきにいり 3 ぬれおんなの巻(小説:MF文庫J)
作者  :うちやまやすじろう:内山靖二郎
絵師  :真田茸人
デザイン:?
編集  :?

これ、先月発売の作品ですがようやく読み終わったので。

さて、今さら読んでおいてなんですが……作品の方向性が固まったためか、いいシリーズになってきたと思います。
正直言って1巻は、作品が何を描写したいのかその方向性がいまひとつはっきりしなかったため、どこか半端な印象がありました。2巻で「ん?」と思ったのですが、3巻でほぼ印象が確定したのでこう紹介させてもらうことにします。
このシリーズは、根っこの部分では絶対に相容れない部分を持ちつつも、それでも向き合っていこうとする、妖怪と人との交流物語です。