名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

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07/12/11 - の記事

本日の名台詞

「命令だから? 従うだけ? それじゃ、君は機械とおんなじだ。ただの道具だ!」
「そう……
私は道具よ!」
「違う!」
「――――!?」
「君、今カチンときたろ。怒ったろ。道具が怒ったり、迷ったりするわけないじゃないか」
「迷う……?」
「わかるよ。君は命令に疑問を抱いている。迷ってる。もし迷いが少しもないなら、僕とこうして話したりなんかしないで、すぐに仕事を終わらせてるさ。
君は道具じゃない」
「違う! 私は、有用な道具――」
「道具じゃない!」


タイトル:魔女よ蜜なき天火に眠れ 夜想譚グリモアリス III(小説:富士見ミステリー文庫)
作者  :かいとうれいじ:海冬レイジ
絵師  :松竜
デザイン:?
編集  :?
キャラ :桃原誓護&リヤナ (291 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

作品紹介は書影クリックで~。ゴスロリに釣られて損なし。ミステリとツンなお嬢さんと幻想と。

それでは台詞解説に。
有用な道具でないと自分に存在価値がないと思っているリヤナとのやりとりです。

魔女よ蜜なき天火に眠れ 夜想譚グリモアリス III

タイトル:魔女よ蜜なき天火に眠れ 夜想譚グリモアリス III(小説:富士見ミステリー文庫)
作者  :かいとうれいじ:海冬レイジ
絵師  :松竜
デザイン:?
編集  :?

幻想界の貴族アネモネ家の跡継ぎにして、罪を裁く教誨師<グリモアリス>の少女・アコニットと、桃原グループの御曹司で容姿も端麗でありながら異常なまでの妹溺愛っぷりのため、女性に一向にもてない少年・誓護のファンタジックミステリ(今3秒で考えた呼び方なのであまり真剣に捉えないように!)
条件付きながら、その場所に焼き付いた過去の残滓を見る事ができる特殊な能力を使って、犯人が不明のままになっている事件を解決に導いていきます。
で、それはそれとして。
ツンデレ……というかあまりにもわかりやすい強がり屋のアコニットかわいいよアコニット。

ぼくのご主人様!? 5

タイトル:ぼくのご主人様!? 5(小説:富士見ミステリー文庫)
作者  :たかのゆうき:鷹野祐希
絵師  :和泉つばす
デザイン:?
編集  :?

てっきり完結したと思っていたシリーズの解決編。
基本的に1巻丸ごと入れ替わりの謎解きとかに費やされていて、後は伏線を回収したりと、お遊び要素は少なくひたすらストーリー進行に特化した感じです。
というわけで、5巻に関してはあまり語る事もないんですが……
ここであえて1,2巻に絞ってシリーズ未読の方におすすめしてみようと思います。
TS(性転換)ありのメイドものとして、また意外な要素が入り込むことも含めて1,2巻はぜひ読んでほしいです!

ゼロの使い魔外伝 タバサの冒険 2

タイトル:ゼロの使い魔外伝 タバサの冒険 2(小説:MF文庫J)
作者  :やまぐちのぼる:ヤマグチノボル
絵師  :うさづかえいじ:兎塚エイジ
デザイン:?
編集  :?

タバサが主役の「ゼロの使い魔」番外編。
母親を人質に取られているために「北花壇の騎士」として、まっとうでない秘密任務をあれこれ押しつけられ、奮闘するタバサの話です。
まあ奮闘とは言っても、これ以上ないくらい無表情な人なんで、怒ったり笑ったりするのは専らタバサの使い魔であるシルフィードなんですが。
外伝で一番いい味出してるのはシルフィードですね。
毎度毎度、タバサにネジの抜けた話をして無言でガンガン頭をはたかれて、でもそういう扱いでありながらお互いにちゃんと信頼関係が築かれているのが微笑ましいです。
んー、ゼロの使い魔という物語からツンデレ要素を抜くとこうなる、みたいな。