名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

ひきこもりの彼女は神なのです。3

タイトル:ひきこもりの彼女は神なのです。3(小説:HJ文庫)
作者  :すえばしけん
絵師  :みえはる
デザイン:?
編集  :?

元々は、”正義の味方”を挫折した主人公が、やっぱりおせっかい気質から抜け出せずあれこれする話という出だしではじまったわけですが、ここへ来て完全に「疑似家族もの」の側面が強くなって来ました。
神様や悪魔が絡んでいるだけに、家族の救い方もちょっとアレンジが入っているというか、独自の力学が働くのがおもしろいですね。

さて、3巻はコウタ回。ただし、完全にデレ期に入った引きこもりパジャマ神が可愛すぎますけどね!

学生寮にやってきた魔術師のコンビ、アンジェとレーナ。二人は街に流出した魔術書の回収にやってきたといい、天人たちも作業に協力する事に。しかし、そんな中でコウタの様子がちょっとおかしい。どうやらコウタの過去に関わっているらしいが……。

まあ、コウタについてはラストがすべてだ!とあえて言い切っておきましょう。
それよりも亜夜花ですよ。もはや完全に天人にべったりじゃないですか! パジャマ姿ってのがこれまた反則だよね。というかパジャマ姿は恥ずかしくないのか。その辺の機微がよくわからん。
しれにしても、ライバルが多いので全く安心できないという……。恋する少女は大変だ。

今回も、神族と人間の考え方や能力のズレによる壁も描きつつ、ちゃんと家族ごっこしてたのでよかったです。あんまり人間臭すぎるよりもむしろこれくらいの立ち位置のほうが神様の場合は好ましいですね。


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