マグダラで眠れ
作者 :はせくらいすな:支倉凍砂
絵師 :なべしまてつひろ:鍋島テツヒロ
デザイン:?
編集 :?
ラノベで『錬金術師』という職業にはそれこそ星の数ほどもお目にかかってきましたが、こういうまっとうな?錬金術師にお目にかかるのはごく稀で、ましてそれが主人公なのははじめてかもしれません。
その世界観とともに、これぞ支倉凍砂にしか書けない物語です間違いないなく。
最初は、中世における錬金術のありように目を奪われ、そして終盤での読者をあっと言わせる展開、斜に構えつつも自分としっかり向き合っている主人公などなど全編見所。文句なしに赤枠オススメさせていただきます!
錬金術師の青年クースラは、背信行為により教会に囚われ、絶大な権力を持つ騎士団に救われる。ただし、前任の錬金術師が正体不明の犯人に殺害され、その後釜として最前線の工房に送られるという、きな臭さを感じさせるものだった。とはいえ、後ろ盾がなければ資金もままならないクースラは、昔馴染みの錬金術師ウェランドとともに危険を承知でその工房に赴く。
そこで待っていたのは、教会からの監視役として派遣されてきたのはまだ年端も行かないフェネシスと名乗るシスターだった……。
まずなによりも、錬金術に関する描写が圧倒的ですね。ラノベや漫画では錬金術は神秘主義の権化として描かれることがほとんどですが、史実ではれっきとした研究者という一面もあったわけで、製鉄の過程が事細かになぞられ、その描写だけでも注目に値します。
そして、フェネシス。
登場時から押しが弱く、経験も足りないために、クースラにいいように利用されるだけのシスターかと思いきや……。
表紙を見た時に、「インデックスさんおっすおっす」などと罰当たりなことを言ってしまい申し訳ありませんでした!
ああもう今から2巻が読みたくてしょうがないです。この先どうなっちゃうんでしょう……
作品一覧
『狼と香辛料 (2)』
『狼と香辛料 (3)』
『狼と香辛料 (4)』
『狼と香辛料 5』
『狼と香辛料 6』
『狼と香辛料 (7)』
『狼と香辛料 8』
『狼と香辛料 9』
『狼と香辛料 (10)』
『狼と香辛料 狼と金の麦穂 DVD付ビジュアルノベル』
『狼と香辛料 11』
『狼と香辛料 12』
『狼と香辛料 13』
『狼と香辛料 14』
『狼と香辛料XV 太陽の金貨<上>』
『狼と香辛料 16』
『狼と香辛料 17』
『マグダラで眠れII』
トラックバック
錬金術師の主人公がもう一人の錬金術師と共に前線の町に工房に送られ、そこで一人の修道女に会うという話し。この作者のことなので、錬金術がメインの話になっている。ストーリーは...
マグダラで眠れ (電撃文庫)作者: 支倉 凍砂出版社/メーカー: アスキーメディアワークス発売日: 2012/07/10メディア: 文庫 「狼と香辛料」の支倉凍砂の新シリーズ。 デビュー作で、ライトノ...
最近のコメント
12年 13週前
12年 25週前
12年 26週前
13年 1 週間前
13年 1 週間前
13年 31週前
13年 31週前
14年 14週前
14年 15週前
14年 32週前