名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

ツァラトゥストラへの階段 3

タイトル:ツァラトゥストラへの階段 3(小説:電撃文庫)
作者  :どばししんじろう:土橋真二郎
絵師  :白身魚
デザイン:?
編集  :?

読めば読むほど、この作者の入門編としては「扉の外」シリーズよりも、こっちの「ツァラトゥストラへの階段」の方がいいような気がしてきました。一応シリーズ的には扉の外の続編ですが、知らなくてもまあ大丈夫かと。

もう定番となった感のあるゲーム小説です。ゲーム小説好き、または手に汗握るシーソーゲームの感覚が好きならおすすめ。
今回は、現実世界とゲーム世界をリンクさせて、お姫さまを救出する話。引き続き福原が主役です。
もしかして今まででもっとも爽やかな結末なんじゃなかろうか。

人の善意ってものを嘲笑うかのようなシステムは今回も健在ですが、福原、それに周りの少女達がだいぶまともな存在なので救われてますね。
やはり主人公に感情移入できるっていうのは大きい!
ところで巻が進むにつれ、(恋愛的に)福原は罪を重ね中ですがやっぱり本命はあの人なんでしょうねえ。
少なくとも一人は間違いなく負け組フラグが立ってるような……。


この作品の名台詞

『私のために福原さんの生活が壊れるのは嫌です。囚人ゲームに没頭してこれ以上福原さんに変わってほしくないです』
「オリビアは優しいよ。でも、優しいだけじゃ、囚人ゲームに勝ち抜けない。囚人ゲーム冷酷なんだ。そんな人間感情はすぐに壊される」
『……福原さん』
「でも、俺が守ってやるよ。囚人ゲームの冷たい部分は俺が請け負ってやりたい。有害なデータから守るように、オリビアの優しい心も守ってあげるよ」

→解説


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