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付喪堂骨董店〈5〉―“不思議”取り扱います

タイトル:付喪堂骨董店〈5〉―“不思議”取り扱います(小説:電撃文庫)
作者  :おどうあきひこ:御堂彰彦
絵師  :タケシマサトシ
デザイン:?
編集  :?

毎度毎度好きすぎて、新刊が出る度光の速さで読んでしまうシリーズです。
アンティークと呼ばれる不思議な能力を持った骨董品……の偽物を扱う「付喪堂骨董店」の二人のアルバイト・舞野咲と刻也、そして店主である都和子の三人を主要登場人物として連作短編形式でアンティークにまつわる様々なエピソードが展開していきます。

何度でも言いますが、特筆すべきはアンティークに頼りすぎて逆に不幸になってしまうバッドエンド系のエピソードがメインな中、注目は一見クールな無表情系に見えて内面はあれこれ考えまくって自爆傾向のある咲のかわいらいさ。毎巻最後のエピソードは必見!

人の身の丈に余る能力をもったアンティークへの頼りすぎは身を滅ぼす、というのが基本姿勢になっていて、いろいろな人物がアンティークを手にしていきますが結局は哀しい結末を迎えます。そういう描写が多いだけに、咲のかわいさが余計に目立つのですよ!
そんなに口数は多い方ではなく、いつも無表情、過去は一切が謎に包まれていて、時には銀髪にも見える色素の薄い髪、いつも黒づくめのファッション、といったミステリアス!というしかない容貌なんだけど、こと恋愛方面にはからっきしで刻也のことを意識しているのは明らかなのに、本人も刻也も未だに自分の感情に気が付いていないっぽい。だけど両想い。ああじれったい(笑)

そうはいっても二人の数々のラブラブなやりとりはにやけずに読むことなど不可能ですっ!


この作品の名台詞

「贈った言葉は返せないのよ」

→解説


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