名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

よくわかる現代魔法 6

タイトル:よくわかる現代魔法 6(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :さくらざかひろし:桜坂洋
絵師  :みやしたみき:宮下未紀
デザイン:?
編集  :?

ちと薄いですが、中身は間違いなく現代魔法。
あの、独特な間やどこかシュールさのただよう会話、現代魔法という設定、そして「たらい」!
特に今回こよみが関わることになる事件は、桜坂洋ならではの展開といっていいでしょう。

背が低く童顔で、高校生になっても小学生に間違われ、ドジは日常茶飯事の少女・森下こよみ。
そんな彼女が、ひょんなことから魔法使いに弟子入り。けれど、こよみの弟子入りした魔法使い・姉原美鎖は意外にも電子機器とコンピュータ言語で魔法を発言させるらしい……。

いやはや、たらい召喚がまさかああなるとはっ!
予想外もいいところでしたが、これは超大好きな展開でしたね。
それにしてもこよみは1巻に比べるとかなり成長したなあ。相変わらずドジで決断力にかけるところはあるけど、この優しさはむしろ美点だろうし。胸を張って主役だ!と言えるだけのがんばりに拍手。

あと、ちょっとしたネーミングセンスがいいですね。ファイヤーフォックスとは、ね。


この作品の名台詞

「ちゃんと練習すれば、あれくらいなら誰でも跳べるかと……まともな運動神経のついてる人間なら」
「ひどいよ嘉穂ちゃん。あたしにだって運動神経くらいああるよう」
「ないとは言ってない」
「いまのはぜったい言ってたと思う」
「神経なら昆虫にだってある。よって森下にも」
「それって、ぜんぜんなぐさめになってないと思うな。クモやバッタと比べられてもうれしくないもん」
「バッタは昆虫だけどクモは節足動物。運動神経がないのも個性のひとつだし、森下は誰ともキャラがかぶってないから大事にすればいいかと思われ」

→解説


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