名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

空ろの箱と零のマリア 4

タイトル:空ろの箱と零のマリア 4(小説:電撃文庫)
作者  :みかげえいじ:御影瑛路
絵師  :鉄雄
デザイン:?
編集  :?

所有者の願いを叶えるが、願いに対する諦めや否定的な部分も正確に叶えるためにほとんどは箱の所有者も意図しないやっかいな状況を生んでしまうという”箱”。
その箱によって囚われた世界からの脱出を目的とした物語。
時間ループものだったり、入れ替わった偽の自分によって住む世界を壊されたり、そして今回は【王降ろしの国】と呼ばれ自らの生き残りをかけた極限状態が展開するゲームの完結編です。

ここに来て、今までの巻で登場した各キャラクターの伏線や関係性が重要になり始めたので、キャラ忘れちゃった人はwikiでも参照しながら読んだ方がよいかも。

なるほど、こういう幕引きできましたか。

しかしね、これミステリ調だからうかつにあらすじを書けないところが厳しいんですよね。
ああ、これだけは言えます。ちょっと人が変わったように思えても、やっぱり最終的には星野一輝はどこまでも星野一輝でした。
なにげに一輝をとりまく女性関係がアレなことになってますが……どうしてこうなった。

今回は、今までの巻の記憶が曖昧だとちょっと意味がよくわからない部分も出てくるんで、できるものなら4巻一気読みできると最高なんですが、同じゲーム小説として「扉の外」などの土橋真二郎作品との書かれ方の違いなどを楽しむだけでも価値のある作品です。次の巻はメインストーリーはもちろん、一輝の女性関係がどうなるかも楽しみ(笑)


この作品の名台詞

「もげろ」

→解説


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