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やばいくらいに真っ黒け。救いがないよ、救いが！ だがそれがいい。

願いを叶える『箱』。
所有者の願いを叶えてくれるが、ただし所有者が想ったことは"望まないことまで全て"叶えてしまうという歪んだ箱。
この箱に関わったことで、苦労を背負い混んだ少女マリアと、マリアを好きになった少年一輝を中心にして回る、ミステリ風暗黒系ストーリー。人の心の負の部分を徹底的にむき出しにするやばさが極まって逆に心地よいのです。まあ、既刊の紹介を参照してもらうとわかりますが、一輝とマリアの絆を見る恋愛ストーリーとしても上質なんです、が。

今回は……読んでて辛すぎる！ マリア成分が、マリア成分が足りない！

分不相応な願いを持ち、箱の所有者となって破滅を目前にしつつつき進む醍哉。
そして、マリアをそれに関わらせないために一輝は対立し、『箱』"願い潰しの銀幕"を発動して、醍哉の『箱』を潰そうとする。
果たしてどちらが勝つのか？

読んでてきっついわー。
マリアが今回全然出てこないと思ったら、あの展開はああああああああ……。
2年ぶりってことで暗黒成分を溜め込んでいたのか、やばいくらいに救いがないですね。これで終盤とか、正直グッドエンドがまったく想像つかない……どうなっちゃうんでしょう。

しかしまあ、このシリーズってヤンデレというか病んでる少女ばっかりだよね……。まあそれもいいんだけど。

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