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墜落世界のハイダイバー

タイトル:墜落世界のハイダイバー(小説:スニーカー文庫)
作者  :むつづかあきら:六塚光
絵師  :オサム
デザイン:?
編集  :?

生身で空を飛び、サーフボードのような大質量の板をぶつけ合うことで生死をかけて戦う空戦アクション。

なによりもまず、この設定に惹かれますね!
「飛行術なんてよくあるじゃん」と思うかもしれませんが、この理論づけがおもしろくてあくまでも「飛ぶ」のではなく「落ちる」のを駆使する引導術ってところがポイントです。

そして、ガチで戦いで死人も普通に出る物語だというのに、なぜか燦然と輝く「おっぱい」の文字!
「タマラセ」でも「レンズと悪魔」でも基本的にはシリアスなのに、どこか妙ちきりんな設定が突如として入り込む作風は健在ですが、巨乳=強力な引導士とはこれいかに!?

友人との下校中、突如として異世界に召喚された少年・八浦要。異世界の空から墜ちる彼を救ったのは、引導士(ハイダイバー)を名乗る少女アッシュ。命を救ってもらった恩があり、理不尽な召喚の元凶である男をぶちのめすためにアッシュに協力を申し出る要だが、異邦人はみな引導士としての素養があるものの、要には致命的な欠点があった。
なんと、高所恐怖症だったのだ!!

いやー、いい掴みですね。空戦アクションの主人公が高所恐怖症とか実に素晴らしい。この先どうなるんでしょ。
そして、なんで「おっぱい」がこのどシリアスな物語に関わってくるのか? それを言ってしまうとおもしろくないんで、あとは各自でどーぞ。一歩間違うとどっかの読み切りエロ漫画にでも出てきそうなトンデモ理論を、きっちり物語に組み込んじゃうところが大好きです。


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from monumenta librorum on 日曜, 2010/09/26 - 01:00

いきなり異世界に召喚されて、戦いに巻き込まれる話。割とコメディー寄りにも思えるが、かなり、シリアスというか、実はエグい話である。空を墜落するというか、飛行して戦闘するの...