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ペンギン・サマー

タイトル:ペンギン・サマー(小説:一迅社文庫)
作者  :むつづかあきら:六塚光
絵師  :茨乃
デザイン:?
編集  :?

実はこれ紹介するかけっこう迷ったんですが……

えっとですね、物語構造としてはこれは『参った!』の一言に尽きます。
なんとまあSF入ってるとは、ね。
私なんかは最後まで読んでもしばらくぼーっとしていて、もっかいストーリーをおさらいしてみてはじめて「ああっ!!」となったという(汗
ただ、かなりの癖玉なんで気になった人は以下を読んで参考にしてみてください。

ほかに替えのきかない作品であることは疑いないのでおすすめにしてありますが、手放しでおすすめ、とは残念ながら行きません。

幼馴染みのあかりに付き合う形で、この地域に伝わる伝説『クビナシ様』を探すために近所の山に探索に出かける少年・隆司。
そんな折り聞こえてくるのは、街で最近悪事を働くという謎の組織『赤面党』。
そして、隆司がある日出会ったペンギン。……ペンギン!?

挿話として挟まれるクビナシ様の伝説など、いろんな事象が最終的には一本の線として繋がることになる、んですが……
ただし!
読んでる最中には、時系列が非常に分かりにくかったり、特に前フリなしに謎キャラが出てきて会話をはじめたり、風土記のようなものが差し込まれたりして、いろいろなものが詰め込まれた結果一人一人のキャラの描写は薄味になってます。
正直な話、主役って結局誰?という想いはありますね。……やっぱりペンギンか?

注意事項としては、必ず最後まで辿り着いてから評価してください。途中で止めるのはダメ、ゼッタイ。
しつこいようですが、最後までよんでなんぼの作品です。
なんか途中でバカちんな展開が突然出てきたりしても気にせず、とにかく進むべし。
いやー、物語の構造がちゃんと見えた時には思わず唸らされましたね。


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from お亀納豆のライトノベルまっしぐら on 日曜, 2009/06/07 - 23:31

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from monumenta librorum on 土曜, 2009/05/09 - 11:17

主人公の少年が幼馴染みの少女に付き合わされて、山登りに付き合わされるところから始まる話。基本的には、その町に古くから伝わる伝説をネタにしたSFになっている。構成は、結構、...