名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

おおコウスケよ、えらべないとはなさけない!

タイトル:おおコウスケよ、えらべないとはなさけない!(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :たけおかはづき:竹岡葉月
絵師  :奥村ひのき
デザイン:?
編集  :?

この作品は中盤に入ってからが本番です。それまではプロローグです!

ちょっと不思議な青春小説。
中学で初恋の少女は告白直後に姿を消し、高校で再会したはずが外見上はどうみても同一人物なのに、中身は全くの別人だった!?

主人公が本好きってことでいろいろ本の話題が出てくるのもいいですねー。
台詞もいろいろ光ってますし、おすすめです。

野球部をドロップアウトしぶらぶらしていた中学生・津賀昴介。本を読む気もないのに暇つぶしで図書館に入り浸り、そこで出会った少女・天野井螢にすすめられて本を読むようになる。そんな螢に徐々に惹かれていった昴介は、文化祭で螢に告白しようとしたが、その当日螢は姿を消してしまう……。
高校の入学当日に螢と再開した昴介だが、どうみても螢にしか見えないその少女は、宮沢彗と名乗り、性格も全くの別人で!?

螢の影を彗にみてしまい、やたら厳しくあたる昴介、いかにも反抗期&お年頃の少年っぽくていいですねー。出だしで失敗こいてぼっちとかありそうで困る。キャラとしては、自分は彗のほうがとらえどころがない感じで好きなんですが、そもそもこの少女が何者なのか謎だらけ。まだまだ物語としては裏がありそうです。

具体的な本の話が出てくると、本好きとしてはぴくっと来ますね。思わず読みたくなる。創作ってことになってる「抱擁の道程」「精霊機動隊」もモデルがあるんじゃないかという気が……。


この作品の名台詞

「――翼をくださいってさ。本をくださいって言うのと似てるよね」
「……なんだよ、それ」
「だって私が本読む理由って、それだもの。
本とか読んでる時だけはね、私は私じゃなくなるの。私以外の誰かになれるの。どこにだって行ける。なんにだってなれる。ねえ、思ったことない? 飛んでるみたいだって」

→解説


「わたくし宮沢彗はですね、直感というかお星様のめぐりを信じるタチなのですよ。一度ならずも二度三度。びびっと来た時は行動あるのみと思っております。つーまーり」
「マイハートのお星様は、あなたに向かって落ちました」

→解説


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from Cherryh's blog annex on 火曜, 2012/01/31 - 18:01

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from monumenta librorum on 日曜, 2012/01/01 - 22:21

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