名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

07/06/15 - の記事

最近のライトノベルの挿絵について……と見せかけた別の話

●最近のライトノベルは……
要は「最近のライトノベルって絵、ヘタじゃない? 没個性じゃない?」というお話。
はてなの匿名ダイアリーでの言及を起点として、あちこちで話題になってますね。
うーむ、と思ってあれこれ書きかけたところ平和さんがほぼ自分の意見を言ってくれていたので、書くのやめました(笑

●最近のライトノベルは絵が下手なのか?没個性なのか?
補足するべき事があるとすれば、なにかあっても「それは市場が望んだから」。

本日の名台詞

「助けてもらいたいと思ってないやつを助けるのはおれらの流儀じゃないよ」
「ぼくの依頼主は草壁昌也じゃないからね。
彼の意地っ張りなど知ったことじゃない。彼の絶望も、彼の嘘も、言い訳も思いこみもあきらめも、ぼくの手にする真実を阻めはしない。完膚無きまでに助け出してやる」


タイトル:神様のメモ帳 2(小説:電撃文庫)
作者  :すぎいひかる:杉井光
絵師  :岸田メル
デザイン:?
編集  :?
キャラ :ヒロ&アリス (259 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

ニート探偵アリスが謎を解くミステリ。
社会から脱落しかけで踏みとどまっている藤島少年の心の成長物語であり、アリスを取り巻くねじくれた、だけど気のいい面々を取り巻く物語でもあります。
特に一歩進んでは一歩後退し、あがきながら必死で前に進む藤島少年の描写はグッド。

それでは台詞解説。
依頼人の依頼には何が何でも応じてみせる、それがニート探偵アリスの心意気。

ぼくと魔女式アポカリプス 3

タイトル:ぼくと魔女式アポカリプス 3(小説:電撃文庫)
作者  :みなせはづき:水瀬葉月
絵師  :藤原々々
デザイン:?
編集  :?

本来既に死んでいるはずのところを、代替魔術師となることで生かされ、そのために同類の代替魔術師を倒し、エネルギーを補給し続けなければならない体にされてしまった人間達の物語です。
鬱で救いのない展開も多く、口ではあれこれ言いつつも主人公は迷いっぱなしで覚悟不完了だったりしますが……
どちらにろ設定上、死ぬことにしか平穏が残されていないような構造になっているあたり正しく悪趣味な物語ですええ。
けれど優しさも残されて……と、まあその辺は本編でお確かめを。
3巻にて幕引き。あとがきの「次は別シリーズ」から判断するに打ち切りの模様です。……まあ黒い話は読者を選びますからね(苦笑