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彼女は戦争妖精 4

タイトル:彼女は戦争妖精 4(小説:ファミ通文庫)
作者  :うれしのあきひこ:嬉野秋彦
絵師  :フルーツパンチ
デザイン:?
編集  :?

ある日、変人である叔父から送られたきた大きな荷物の中には一人の少女が入っていた!
クリスというその少女の正体は戦争妖精。
人ならざる少女達との契約によって、人を遙かに超える力を得たパートナー同士が相争うアクションストーリー。

……とまあ、表面的に説明するとよくある現代伝奇ものなんですが、大きな特徴がひとつ。
ロリ的にヤバイ!
クリスの天真爛漫さはマジヤバイ。すべての行動がヤバイ。
それと、こんだけ主人公に愛想がない作品をちょっと思いつきません。そう言う意味でも特筆すべきですね。
……ツンデレだけどな!

主人公の伊織の冷たさは尋常ではなく、特にクラスメイトの牧島さつきへの放置プレイっぷりはものすごいものがあります。
自分への好意を自覚しておきながらこの突き放しっぷりときたら! 氷の男ですよ!
他の女性陣へも、普通ちょっとは意識してもよさそうなもんですが(実際してないわけでもないけれど)
まっっっったく態度に出ない。見事なくらいに出ない。
そのくせ、あんだけ冷たい態度をとっておきながらもいざ相手が危機に陥ると助けに向かってしまう矛盾。
ツンデレ以外の何者でもありません。

中でもクリスへの甘さときたら!
悪態をつきつつ、食事もいちいち全部作ってやりおやつも用意してやり、なんのかんのいいつつちゃんと相手もしてやり。
クリスも伊織大好きっていうか、汗のにおいがすきとかうおおおおおおおおおおお

……すいません、思わず盛り上がってしまいました。
普通の人がロリ属性に開眼しちゃうかもしれない、そんな物語です。

そして、物語のきちんとした説明は全然してないことに気がつくけど気にしない!


この作品の名台詞

「ルゥ! はいは一回だよ」
「――イオリがあんなに怒ってるのに、そうやって笑ってるなんてふきんしん! イオリにちゃんとあやまらなきゃダメだよ!」

→解説


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from 愛があるから辛口批評! on 水曜, 2009/09/16 - 23:16

彼女は戦争妖精 4 (ファミ通文庫) 作者: 嬉野秋彦, フルーツパンチ 出版社/メーカー: エンターブレイン 発売日: 2009/08/29 メディア: 文庫 Amazon.co.jpで詳細を見る 「女のツンは許せるけど、な...