名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

彼女は戦争妖精5

タイトル:彼女は戦争妖精5(小説:ファミ通文庫)
作者  :うれしのあきひこ:嬉野秋彦
絵師  :フルーツパンチ
デザイン:?
編集  :?

妖精に魅入られ戦いに巻き込まれた少年・宮本伊織の戦いの日々を描く現代ファンタジーです。
このシリーズ、構図としては完全に主人公がハーレムなはずなのに、微塵もハーレムっぽさが見えない、そこにしびれるあこがれるぅ!

ほんと、伊織のさつきに対するスルー力は半端じゃないです。

戦争妖精と呼ばれるものに選ばれた者は、妖精と契約しその血を得ることで身体能力の爆発的に向上する。そして、契約者同士の戦いに勝利し続け楽園に至った者はどんな望みも叶うという……

不本意ながらもそんな契約者同士の殺し合いに生き残ることを決意した伊織。しかし相棒のクリスは相変わらずよくいえば天真爛漫、悪くいえば食うこと以外眼中になし(笑)。伊織もこの幼女の面倒をよく見てますよね。スパルタに見えてやっぱりロリコ……いやいや。

上でも書いたように、ストーリーはどんどんヘビーな展開になっているのに、伊織のハーレム化が進みそうもないのはすごいです。まず半分くらいの少女ははなっから伊織は恋愛対象に入ってない。逆に引っ込み思案ながら伊織に必死にアプローチをかけているさつきは、もはや悲惨といっていいくらいフルボッコ。一番まともそうなのは常葉ですが、堅すぎて仲が進展しそうにない。うーん、ここまでくるといっそすがすがしいですね。
主人公の周りの女の子は誰もが主人公を好きになるという、ラノベ暗黙のお約束を木っ端微塵に吹き飛ばすシリーズとして応援してます。いや、もちろん本編そのものに魅力があるのはいうまでないですよ?


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