名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

鋼殻のレギオス15 ネクスト・ブルーム

タイトル:鋼殻のレギオス15 ネクスト・ブルーム(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :あまぎしゅうすけ:雨木シュウスケ
絵師  :みゆう:深遊
デザイン:?
編集  :?

いろんな作品を過去に読んできましたが、ここまで変わらない主人公はいっそ尊敬に値するかも。
ラブコメにありがちな軟弱少年とはその力量は比較するのも馬鹿らしいレベルなのに、その精神は常に他人に依存することで成り立っているというすごいアンバランスさ。
この調子だと、まともに目覚める頃にはストーリーが終わってそうだ……。

でまあそれはそれとして。
グレンダン編が終わって、とりあえず一息。
そしてツェルニは卒業の季節ですが……いやーまさかクラリーベルがレイフォン争奪に参戦?してくるとは思いませんでしたね。正直本編に絡んでくるとは予想外でした。
ただ、行動に揺れがないまっすぐなキャラなので見てて気持ちがいいです。

ストーリー的にはゆるめですが、フェリやメイシェンといった今まで奥手ぎみだった女性陣がはっきりと前を向いて行動を始めたのが印象的でした。レイフォンが完全に捨てられて腑抜けになっているとは対称的です。
まあ、緩いまま終わらないのはさすがというべきか。しかし、未だ物語の着地点が見えないなあ。いったいどうやってまとめるんだろう。
あ、付け加えるとレジェンド・オブ・レギオスを未読の方は、文庫化した機会に目を通しておいた方がいいです。でないと絶対に本編は謎だらけのはずですので……。


この作品の名台詞

「どうしたのですか?」
「あなたはそんなものではないでしょう?」
「そんなあなたを見たくて、ツェルニに来たわけではないですよ」

「なにがあなたをそんなにしているのか知りませんが」
「いまのあなたを見られて、恥ずかしいと思う人はいないのですか?」
「わたしにはいます」
「家を出たことで起こるだろういろいろなことよりも、これを為しえなければならないと感じることがあります。その人の前で胸を張るためには、そうしなければならないことが」
「そのためにわたしはここに来たんです」

「わたしだって……そんなあなたは見たくありませんよ」

→解説


シリーズ一覧

鋼殻のレギオス
鋼殻のレギオス(2) サイレント・トーク
鋼殻のレギオス(3) センチメンタル・ヴォイス
鋼殻のレギオス IV コンフィデンシャル・コール
エモーショナル・ハウル―鋼殻のレギオス5
鋼殻のレギオス6 レッド・ノクターン
リグザリオ洗礼 レジェンドオブレギオス
鋼殻のレギオス 7 ホワイト・オペラ
鋼殻のレギオス 1
ミキシングノート 鋼殻のレギオス8
鋼殻のレギオスVIIII ブルー・マズルカ
鋼殻のレギオスX コンプレックス・デイズ
レギオス顕現 レジェンド・オブ・レギオスIII
鋼殻のレギオス11 インパクト・ガールズ
鋼殻のレギオス12 ブラック・アラベスク
オール・オブ・レギオスI 鋼殻のレギオスワールドガイド
鋼殻のレギオス2 (角川コミックス ドラゴンJr. 122-2)
オール・オブ・レギオスII 鋼殻のレギオス ワールドガイド
鋼殻のレギオス13 グレー・コンチェルト
鋼殻のレギオス14 スカーレット・オラトリオ
レジェンド・オブ・レギオスIII レギオス顕現
鋼殻のレギオス16 スプリング・バースト
鋼殻のレギオス17 サマー・ナイト・レイヴ
鋼殻のレギオス18 クライング・オータム
鋼殻のレギオス20 デザイア・リポート

作品一覧


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