名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

とらドラ 5!

タイトル:とらドラ 5!(小説:電撃文庫)
作者  :たけみやゆゆこ:竹宮ゆゆこ
絵師  :ヤス
デザイン:?
編集  :?

ラブコメ好きなのに、このシリーズを読んでないなどと言う方は「まさか」いないと思いますが……
万が一いたら、悪いことは言いません。速攻で全巻買いに走るべきです。いやもう神がかってます。
もはやとどまるところを知らず。無敵素敵大好き。
リアルでは到底有り得ない状況を織り交ぜつつも、あの青春時代特有の無駄なまでのエネルギーを見事に再現していると言えましょう。
ラブコメに留まらず、青春小説としてもおすすめします。

文化祭準備のためのクラスの狂熱っぷりを、あそこまで見事に再現してみせるのが素晴らしいです。
いいことも悪いことも含めて、後から振り返ると阿保としか思えないような行動でもその場は「これ以外ありえない!」とばかりに突っ走る。
そのドライブ感がたまりません。
また、人生辛いことが多くて半分逝ってしまっている担任の女教師(独身)の暴走とか、まさに涙あり笑いありとしかいいようがない。
単にコメディだけで終わらず、切なーい話も振っておいて、最後の最後にはそれをも笑い飛ばす圧倒的なパワー!
いやもう読むしかないでしょこれ。


この作品の名台詞

「……おまえ、変わったよな、やっぱ」
「そう見える?」
「……ひとりだけ、なんか大人になりやがって」
「あたしはね、前から大人なのよ。でもまあ、変わったところもあるかもね。……少し、考えたの。考えて、変わりたい――変えたい、って思ったところもあるのよ。……自分の、いろんな部分を」
「……俺も、変わりてえよ。どうすりゃいい? 川嶋は、どう思う?」
「甘えんじゃないよ。自分で考えな。
あたしはね、たとえば手乗りタイガーみたいに、べったり高須くんと一体になったりしない。実乃梨ちゃんみたいに、高須くんにとっても『輝ける太陽』にもならない。あたしは、川嶋亜美は、高須くんと同じ地平の、同じ道の上の、少し先を歩いていくよ」

→解説


「させない……させない……させないからね……」
「楽しいことなんか、させないからね……っ!」
「……喫茶店? だめ! ……自主映画の制作・上映? だめよ! ……オリジナル脚本の演劇? だめに決まってるわよ! ……バンド組んでライブ? あーぁぁ! それは今、日本でいっちばん、ダメッ! そんな一日限りの盛り上がりなんて、所詮幻だからね! そんなんで盛り上がってくっついたりしても、どーせっ、クリスマス前にダメになるからね! 私は担任として、みんなにはシビアな現実を見つめて欲しいの! ……私ずっと女子高で、楽しいことなんかなーんにもなかったわりにつらい現実ばっか見てっけどね……させないからね……絶対、させないからね……就職氷河期、知ってる!? すげえつらいんだから! 百社受けてもいっこも受からないんだから! やっと受かっても、普通に二月とか三月に、やっぱり正社員採るのやめました~、とか言って、内定取り消しになるんだから! そういうアレコレで心が折れて、人格が変わって、無事に入社しても大学一年の春からずっと付き合ってきた彼女を『おまえの人生、楽そうでいいな。へー、車買ったの。ふーん。公務員って気楽でいいよなあ。給料どんくらい? へー。でもさあ、その金、俺たちの税金なんでしょ? ……けっ』っつって捨てたりするんだから! キーキーキーキィ――!」
「私は公務員になりたくて頑張ったんだぁぁ! それのなにが悪いのぉぉぉ――……」

→解説


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