名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

ゴールデンタイム外伝―二次元くんスペシャル

タイトル:ゴールデンタイム外伝―二次元くんスペシャル(小説:電撃文庫)
作者  :たけみやゆゆこ:竹宮ゆゆこ
絵師  :駒都えーじ
デザイン:?
編集  :?

独立したひとつの作品としてお楽しみいただけます。
二次元を愛する中でも、ごく一部の同志諸君は胸を押さえたり、正視できずに床をのたうちまわったりしそうですが、間違いなくいい青春模様ですよ!
(まあ竹ゆゆに興味を持つ人は、もうとっくに他にも手を出してそうですが……)

三次元に絶望して二次元に逃避、脳内嫁と対話する男『二次元くん』。
ゴールデンタイムに登場する万里の友人が主役の外伝の登場です。

対人スキルが低いのかはたまた傷つきやすいのか、三次元からは手痛い仕打ちを受け、文字通りの二次元に生きる大学生・通称二次元くん。
日夜脳内嫁との会話に明け暮れる彼にも、三次元からの来訪者はやってくる。
姉を慕う、中学時代の後輩・秋。腐女子で、同人作家の同級生・愛可。
三次元の彼女たちに心乱され、しかしそれでも二次元から抜けられないそんな彼に明日はあるのか!?

いやあ、青春とは傷つけられることですよ!
女の子たちとの対話では失策を連発し、コミュニケーションはもっぱら脳内嫁とばかり。痛い。これは痛い。コメディテイストなのかと思いきや、存外に重たい部分も多く、読んでるこちらに地味にダメージがきます。リアルで生きるって戦いなのよね。それでもやっぱりおもしろいんですけど!
ゴールデンタイムを未読の人は、とりあえずこれを先にかじってみて、肌に合えば本編を読むのもありだと思います。


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