名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

神様のメモ帳 4

タイトル:神様のメモ帳 4(小説:電撃文庫)
作者  :すぎいひかる:杉井光
絵師  :岸田メル
デザイン:?
編集  :?

行動力のあるヘタレが、能あるニート達を動かす!

ドクターペッパーを主食とし、引きこもり生活を送りながらもあらゆる出来事を見通す少女探偵・アリスと、アリスをとりまくひねくれ者だけど気のいい変人たちが、様々な謎を解き明かしていく青春ミステリです。

いつもながらヘタレで打ちのめされてばっかりの鳴海少年、なんだかんだ言いつつもしっかりみんなに影響与えてますねえ。これも一種のカリスマ!?

気が付けばすっかりアリスは鳴海べったりになってるし、平坂組ではもはや完全に兄貴分扱い、こんなに周りでは鳴海株が密かにあがっているというのに本人は全く変わらぬヘタレっぷりで、すぐにへこむしあきらめようとするし、そのくせギリギリまで追い詰められた時の行動力と来たら呆れるほどで、だからこそあんだけ口ではボロクソに言われながらもみんなに慕われているのでしょうね。

今回は4代目の謎に包まれた過去が明らかに。4代目の親友だった男と、本気で憎み合い殺し合うしか道はないのか?

……やっぱりこのシリーズ一番の萌えキャラは鳴海で決まりですね。アリスじゃちょっと分が悪い(笑)


この作品の名台詞

「だから、言葉が要るんだ」
「言葉は、残酷なまでに確かだ。それは現実を切り分け、ただ一対の断面にする。矛盾は存在しえない。言葉こそ、この世界で最も大切なものだ」
「でも、言葉は剣だ。それは想いを確かな形にするけれど、同時に、形にならなかった部分を容赦なく殺す。ゆえに探偵は、代弁者であることに留まらなければいけない。闇に沈んでいる言葉を陽光の下に引き揚げることだけが探偵の職務だ。他者の、形にならない想いを、言葉にすることは許されない」

→解説


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